
現代の学級づくりや子育て、さらには職場においても必要なのは、「リーダーシップ」と「フォロワーシップ」それぞれの役割と価値を正しく理解することです。

私もよくクラス担任として、生徒にたくさん話してきた内容です。
リーダーは結果に責任を持ち、フォロワーは当事者意識を持つ
リーダーは、方向を示し、意思決定をし、結果に対して責任を持つ立場です。
一方で、フォロワーは受け身の存在ではなく、組織やチームの一員として当事者意識を持ち、能動的に支える存在です。

リーダーだけでは成り立たない。フォロワーだけでも進まない。
お互いが役割を果たし、尊重し合うことがチームにとって何より大切なのです。
学級でも職場でも、リーダーばかりが目立つ構造に気をつけよう
学級づくりにおいては、どうしても「委員長」や「班長」などの役割が表に出やすくなります。
しかし、実際にその班を機能させているのは、発言を促す子、まとめ役のサポートをする子、空気を読んで動ける子など、多くの“見えないフォロワー”の力です。
担任としては、「リーダーを任せる経験」だけでなく、「支える立場で主体的に関わる経験」も同じように価値あるものとして扱い、フォロワーシップを育てる視点が欠かせません。

リーダーを育てるのはもちろんですが、それを支えるフォロワーシップも学級を安定させる要因の1つです。
フォロワーシップを育てる2つの問いかけ
家庭でも学校でも、子どもの「支える力」「自ら考えて動く力」を育てるには、以下のような問いかけが有効です。
- 「どんな活動をしているの?」
- 「今、自分には何ができると思う?」
この2つの質問に、自分の言葉で的確に答えられる子は、すでにフォロワーとしての力を持ち始めています。そしてその延長線上にあるのが、責任あるリーダーシップなのです。
まとめ:リーダーシップとフォロワーシップはセットで育てよう
「リーダーは前に出る人」「フォロワーは指示に従う人」という固定観念は、もう古いのかもしれません。
むしろ、フォロワーとして支える経験を通じてこそ、本当に信頼されるリーダーが育つとも言えます。
だからこそ、担任として、あるいは親として、
「リーダーシップ」と「フォロワーシップ」のどちらにも等しく価値を見出し、両方の力を育てる環境づくりを大切にしていきたいものです。
子どもたちは、前に立つことも、誰かを支えることもできる力を持っています。
その力を、丁寧に見取り、育てていくことが、大人の大切な役割です。

両方とも大事だし、両方とも共存するものだと思います。ぜひ、両方を育てる視点を忘れずに! See you! 👋
コメント