

英文法講座も第9回目となりました。これまでの学びを復習しつつ、新しい学びを取り入れていきましょう!
不定詞の次は、よくセットで出てくる動名詞について学習していきましょう。
中学英語でも「to+動詞(不定詞)」と「〜ing(動名詞)」のどちらもよく出てきます。
でも、「どっちを使えばいいの?」「意味の違いってなに?」「動名詞ってそもそもなに?」と混乱している人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「いつの話をしているか(過去か現在か未来か)」という視点で、不定詞と動名詞の使い分けを感覚的に理解していきましょう。
動名詞とは?動名詞と現在進行形の違いも解説!
英語の勉強をしていると、「〜ing」で終わる単語がよく出てきますよね。
でも、「これって進行形?動名詞?」「何がちがうの?」と、迷ってしまう人も多いです。
まずは「動名詞」と「現在進行形」のちがいを説明します!
「〜ing」はどうやって作るの?
まず、「〜ing」の作り方はとってもかんたん!
動詞(すること)に「ing」をつけるだけです。
- play → playing(遊ぶ → 遊んでいる/遊ぶこと)
- run → running(走る → 走っている/走ること)
- eat → eating(食べる → 食べている/食べること)
でも!「〜ing」には2つの使い方があるんです。
「現在進行形」とは?
いま、ちょうどやっていることをあらわす文のことです。
be動詞 + 動詞のing の形になります。
たとえば:
- I am playing soccer.(ぼくはいまサッカーをしている)
- She is reading a book.(彼女はいま本を読んでいる)
ポイントは「いまやっている最中」ということです!
過去にも文法講義でもう少し詳しく説明しているので、まだみていない人はこちらもみてください!
「動名詞」とは?
動名詞は、「〜すること」という意味になります。動詞を名詞化したものだから動名詞といいます。
文の中で「もの」や「こと」として使えるのが動名詞です。
たとえば:
- Playing soccer is fun.(サッカーをすることは楽しい)
- I like reading.(読書=読むことが好き)
このときの「playing」や「reading」は、「今やってる」のではなく、「〜すること」なんです。

どう見分ける?かんたんなポイント
現在進行形 | 動名詞 |
---|---|
I am eating.(いま食べている) | Eating is fun.(食べることは楽しい) |
She is dancing.(彼女はいま踊ってる) | She likes dancing.(彼女はダンスするのが好き) |
✔︎ be動詞がついている → 進行形!
✔︎ 〜ingだけで文の主語や目的語になっている → 動名詞!
“〜ing”は「する最中」か「すること」かで考えよう
「〜ing」が出てきたら、まずはこう考えてみてください:
- いまやってる? → ✅ 進行形
- 〜すること? → ✅ 動名詞
例文の中で「どんな意味かな?」と考えれば、だんだん分かってきます。
英語は、“使いながら覚える”のがいちばん!
たくさん例文にふれて、「〜ing博士」になっちゃいましょう!

ここまでが動名詞の説明です。中学生で習うと進行形の文と勘違いしてしまう人が多いので、ここは理解するまでよく確認しておきましょう!
不定詞は未来志向、〜ing は過去志向

形式 | 意味 | 時間の向き |
---|---|---|
to + 動詞 | これからやること | 未来 |
動詞+ing | すでにやっていること・したこと | 現在・過去 |
たとえば:
- I want to play soccer.(これからサッカーをしたい)
- I enjoy playing soccer.(すでにサッカーをやってる)
行動をいつするのか?で見るともっとわかりやすい!
実は、to〜は「これからする」、〜ingは「今している」という違いがあります。

「これからする」な to hope / to decide など。
「今している」 enjoy / finish / avoid など。
こんなふto は“未来へ向かう前向きな矢印”、〜ing は“今やっていること・現実にしていること”を表します。
例文で感覚をつかもう
動詞 | to / ing | 例文 | イメージ |
---|---|---|---|
want | to | I want to sing. | これからやりたい |
enjoy | ing | I enjoy singing. | 今楽しんでいる |
plan | to | She plans to study abroad. | これから行う予定 |
avoid | ing | He avoided talking about it. | 今避けたい |
気持ちが前を向いているなら「to〜」、
現実や経験として話しているなら「〜ing」がしっくりきます。
似てるけど意味が変わる!重要パターン
- remember to lock the door:鍵をかけるのを忘れずにやった(これから)
- remember locking the door:鍵をかけた記憶がある(すでにやった)
- stop to drink:飲むために立ち止まる
- stop drinking:飲むのをやめる
同じ動詞でも to と ing で意味が変わることがあるので、「気持ちの向き」で判断しましょう。
不定詞 or 動名詞|練習問題(全10問)
次の( )に入る正しい形を選びましょう。選択肢:a. to+動詞 b. 動詞+ing
【問題】
1. I want ( ) a new game.
a. to buy b. buying
2. She enjoys ( ) music.
a. to listen to b. listening to
3. They decided ( ) early.
a. to leave b. leaving
4. I finished ( ) my homework.
a. to do b. doing
5. He forgot ( ) the lights.
a. to turn off b. turning off
6. Would you like ( ) soccer with us?
a. playing b. to play
7. My father promised ( ) me to the zoo.
a. taking b. to take
8. We practiced ( ) English songs.
a. to sing b. singing
9. I hope ( ) her again.
a. seeing b. to see
10. She avoided ( ) the truth.
a. telling b. to tell
解答と解説
問題 | 正解 | 解説 |
---|---|---|
1 | a. to buy | 「want to 〜」=“〜したい”という未来への気持ち。to 不定詞を使う。 |
2 | b. listening to | 「enjoy」は動名詞を取る動詞。“すでにやってることを楽しむ”感覚。 |
3 | a. to leave | 「decide to 〜」=“〜することを決めた”→これからの行動なので不定詞。 |
4 | b. doing | 「finish」は動名詞とセット。“やったことを終える”という過去志向。 |
5 | a. to turn off | 「forget to 〜」は“〜するのを忘れる”=まだやっていない行動。 |
6 | b. to play | 「would like to 〜」=丁寧な“〜したい”表現。不定詞を使う。 |
7 | b. to take | 「promise to 〜」=“〜する約束をする”→未来志向。不定詞。 |
8 | b. singing | 「practice」は動名詞を取る動詞。練習するのは“すでにしていること”。 |
9 | b. to see | 「hope to 〜」=“〜したいと願う”→これからの願い。不定詞。 |
10 | a. telling | 「avoid」は“〜を避ける”という現実的な行動→動名詞を使う。 |
ポイントまとめ
to+動詞(不定詞)を使う動詞 | 動詞+ing(動名詞)を使う動詞 |
---|---|
want, hope, plan, promise, decide, would like | enjoy, finish, avoid, practice, mind |
- 🔵 不定詞(to):これからやること → 前向き・未来
- 🔴 動名詞(〜ing):もうやったこと → 現実・経験・回避
“未来へ向かうto”、“今ここを見つめるing”
- to は「やるぞ!」という気持ち
- 〜ing は「している/してきた」ことを静かに見つめる
迷ったら、文法よりも「どんな気持ちで言いたいのか?」で選んでみてください。
英語は気持ちを表す言葉。
toと〜ingの違いも、“心の温度”で感じてみると、きっとあなたの英語が自然になりますよ。

この違いもたくさん練習問題で慣れていきましょう! See you! 👋
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