中学1年生の英語でつまずかないために、いま家庭でできること

育児

はじめに|「中1英語」が壁になってしまう前に

毎年、中学1年生の夏休み明けごろから、

生徒A
生徒A

英語が急にわからなくなってきた…もう英語嫌い…😠

なんて声を聞くことがあります。

  • 単語が覚えられない
  • 英文が読めない
  • 授業についていけないと感じる

このように、「中1英語のつまずき」は実はとても早い段階で起きているのが現実です。

パパ先生
パパ先生

中学1年生の最初はアルファベットなどから始まって、小学校英語の復習がほとんどになることが多いため、テストでも高得点が取れる!なんてことはザラにあります。

実際、そうした経験をさせることで生徒に英語を好きになってもらおう、なんて狙いを持っている教師も多いです。

でも現実は…。三単現のsって何?語順が理解できない…。なんていう心の叫びが伝ってきます。笑

この記事では、英語教師の立場から、そうしたつまずきを防ぐために、家庭で「いまから」できることをお伝えします。

なぜ中1英語でつまずくのか?【3つの理由】

1. 覚える量が一気に増える

単語、文法、表現、ルール…覚えることがとにかく多い

「意味はわかるけど、テストで書けない」が起こりやすいです。

2. 「正解・不正解」の判断が強まる

英語に「合ってるかどうか」が常につきまとい、自信を失いやすい

3. 書くことが中心になり、“英語=暗記”と感じてしまう

「書くために覚える」という構造で、ことばとしての楽しさが薄れます

パパ先生
パパ先生

小学校では音や文字に慣れ親しむことが目的だったため、書くことの訓練をあまりしていないことが多いです。音声を聞けば理解できるけど、自分でそれを英語にするのは難しい…なんていうことがよく起こります。

また中学校では定期テストという難関が早ければ5月〜6月に用意されているため、英語に限らずなんとなく受けると悲惨な目に遭うことはよくあります。

中1英語の土台になる、家庭での“前準備”

1. 音に慣れておく(リスニングの基礎)

→ 英語の音・リズム・語順に自然と慣れている子は、習得がスムーズです。

2. 英語に「触れたことがある」経験

→ 英語の歌を歌ったことがある、親に英語で話しかけられたことがある。(おうち英語の実践経験あり)たったそれだけでも「初めてじゃない」が安心感になります。

3. 英語に対して前向きな気持ちがある

→ 「英語って楽しい」が、最初のつまずきに立ち向かうエネルギーになります。

いま家庭でできること|無理なく続く4つの方法

1. 英語の音を「ながら」で聞く習慣をつける

  • 英語の歌(Super Simple Songs、キッズ向け洋楽)
  • アニメの英語音声、英語絵本の読み聞かせ音源

→ 「意味がわからなくてもOK」。耳に残る経験を積むことが第一歩です。

2. 「英語を使う人」を身近に感じさせる

  • 親が「Good morning!」と声をかけるだけで十分です。
  • 使える言葉が1日1つあれば、それだけで価値があります。

3. 小学生のうちに「自分から声に出す」経験を

  • 英語の早口言葉(tongue twister)を親子でチャレンジ
  • 英語しりとり、英語でジェスチャーゲームなど

→ 「間違ってもOK」「英語で遊べる」が中1の自信につながります

4. 英語を“生活の中の当たり前”にする

  • お風呂のドアに “Let’s wash!”
  • 食卓に “I like rice.” のカード
  • 寝る前に “Good night.” を言い合う

→ 「英語を勉強する」ではなく、「英語でやりとりする」感覚を育てます

パパ先生
パパ先生

別の記事でも書きましたが、これらの行為が子どもにとってプレッシャーになってしまっている、と感じた場合はすぐにやめた方が良いです。

あくまでも、英語を「楽しく日常の中で使っている」という感覚を忘れないでほしいというだけなので、覚えることを強要することはかえって悪影響になります。

子どもにとっても親にとっても「楽しい」という感覚を忘れないでほしいです。

まとめ|“つまずかないために”必要なのは、テクニックではなく安心感

中学1年生の英語でつまずかないために、いまできる最大のサポートは、「英語に対する安心感」を育てておくことです。

・英語が“初めてじゃない”と感じられる。

・英語を“間違えても大丈夫”と思える。

・英語に“ちょっと自信がある”と思える。

それだけで、中1英語のスタートは大きく変わります。

パパ先生
パパ先生

自信は全ての行動の源泉になります。英語に対する自信を身につけた生徒は、きっとこの先も自信を持って英語学習に取り組んでいけるでしょう。

おわりに|中学英語の「助走期間」を家庭でつくる

英語の力は、短期間でつけるものではありません。

家庭の中で、ことばを「身近なもの」として感じてきた子は、教科としての英語を自然に受け入れる準備ができているのです。

人生はよくマラソンに例えられますが、英語学習もマラソンに近いものがあります。

・道のりは長い

・途中で休憩してもいい

・しんどくなったら走るのをやめてもいい

・だけどマラソンそのものはやめないでほしい

・走っていたら、いつかきっとゴールテープが見えてきます

hule 人生はマラソンだ(映画)より引用

親だからできる「無理のない関わり」を、いまから少しずつ始めてみませんか?

See you! 👋

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