
本記事の概要
英語の自己紹介が苦手な子どもに向けて、自宅練習とステップ練習の重要性を紹介。恥ずかしさを乗り越える自信の育て方とは?
本記事の想定読者
- 小学校〜中学校の子どもを持つ保護者
- 英語の授業で「自己紹介」に不安を感じている家庭
- 家庭でどのようにサポートすればよいか悩んでいる方

特に学校が始まる時期に、こういう内容の課題を出す先生は多いのではないでしょうか。何を隠そう、私もそうです。笑
「恥ずかしい」は自然な感情

(とある日の授業の終わりに)じゃあ明日の授業は英語で自己紹介をしてもらいます。各自、何を話すか考えてくるように。
「英語で自己紹介してください」と言われたときに、多くの子どもが感じるのが“恥ずかしい”“間違えたらどうしよう”という不安だと思います。
でもこれは、誰もが通る道です。逆に言えば、この“恥ずかしさ”を乗り越えた先には、自信や達成感、そして新たな出会い(友だちづくり)があります。

英語で自己紹介する目的は様々ですが、私は特に「英語だからこそ聞けること」があると思っています。そこからちょっとした繋がりが増えていきます。「出身は?好きな食べ物は?何時に起きる?」なんて、普通に聞かれたらちょっと引きますよね…。笑
そのために必要なのが、家庭での十分な練習と、安心できるステップでの成功体験です。
なぜ子どもは英語の自己紹介が苦手なのか?
- 何を言えばいいかわからない
- 正しい文法と発音で言わなきゃならないというプレッシャー
- 文法や発音、話し方に自信が持てない
これらは、「練習不足」と「場慣れ不足」から来ていることが多いです。

特別、英会話塾に通っていたり親が外国人だったりしない限り、英語で自己紹介する機会なんてそうそうありません。みんな初めての経験だからこそ、緊張します。
家庭でできる一番のサポートは「練習相手になること」
- 自己紹介の内容は“型”を使って練習するとラクになる
- 複数のパターン(例:基本型/趣味型/夢型など)を用意して、自分に合った内容を選ばせると、子どもが“自分の言葉”として話せるようになる
- 家庭では、原稿を一緒に作る→音読→暗唱と段階的に練習を
- 毎日5分でも、繰り返すことで自然と自信が生まれる
📝 自己紹介の基本型(3パターン)
🎤 パターン①|基本型
Hello.
My name is [名前].
I am [年齢] years old.
I like [スポーツ].
Nice to meet you.
🎨 パターン②|趣味型
Hi! My name is [名前].
I am [年齢] years old.
I like [好きなもの①] and [好きなもの②].
My favorite color is [色].
Thank you!
🚀 パターン③|夢・将来型
Hello, everyone.
I’m [名前], and I’m [年齢] years old.
I want to be a [将来の夢] in the future.
Because I like [理由 or 活動].
Let’s be friends. Thank you!
✅ 自己紹介練習チェックリスト
- 自分に合った「型」を1つ選んだ
- 文を1文ずつ声に出して練習した
- DeepLなどで発音を聞いて確認した
- アイコンタクトをしながら言えるようにした
- 自分の言葉でアレンジできた
- ペアで練習した
- グループで発表練習をした
- 本番に向けて暗唱できるようにした

家で練習する場合は、必ずお手本となる音声を聴きながら練習してください。オススメは「DeepL」という翻訳サイトです。下の写真のように、日本語訳を見たり、音声を聞いたりできます。

💬 トッピングに便利!自己紹介でよく使うフレーズ集
✏️ ローマ字表記のポイント
英語の自己紹介原稿を作成する際に、名前や地名をローマ字で書くことがあります。次のルールを参考にしてみてください:
- 地名や人名などの固有名詞は最初を大文字に
- 例)Yamamoto, Hokkaido, Tokyo
- 「ち」は chi、 「つ」は tsu と書く(tiやtuではありません)
- 例)Chihiro, Tsukiji
- 「っ(つまる音)」は、次の子音を重ねて書く
- 例)Hokkaido(ほっかいどう)、Sapporo(さっぽろ)
これらを意識することで、読みやすく正確な英文が作れます。
基本情報
- I live in ○○.(○○に住んでいます)
- I’m in the ○○ club.(○○部に入っています)
- I have a brother and a sister.(兄弟がいます)
好きなこと・日常
- My favorite food is ○○.(好きな食べ物は〇〇です)
- I like playing games / watching anime / reading books.(私はゲームをすること/アニメを観ること/本を読むことが好きです)
- I often play with my friends after school.(私はよく放課後友達と遊びます)
自分らしさを伝える
- I’m a little shy, but I like talking with friends.(私は少し恥ずかしがり屋ですが、友達と話すのは好きです)
- I’m not good at sports, but I like math.(運動は得意ではないですが、数学/算数は好きです)
- I want to be a ○○ because ○○.(私は〇〇になりたいです、なぜなら〇〇だからです。)
先生から文章を指定された場合でも、こうした“トッピングフレーズ”を覚えておけば、オリジナリティを加えたり、アレンジして対応しやすくなります。

ポイントは、自分が話せるレベルよりも少しだけ上を目指すこと。意味のわかっていない英文を覚えても、使えなくなります。自分が少しだけ意味がわかる、ちょっと上の英文を意識して覚えるのが効果的です。
ステップ練習が成功のカギ|いきなり全体発表ではなく
- 恥ずかしさを乗り越えるには「場数」より「成功体験」が大切
- ペア → グループ → 全体と、徐々に母集団を増やす
- 最初の“できた!”を大切にすることで、「話せた自分」に出会える
先生にもお願いしたい視点
残念ながら、「はい、じゃあ前に出て発表して!」といきなり求めてしまう教師もまだ多いのが現状です。
でも、本来は「話すことに慣れる」ために、少人数から始めて成功体験を積ませる指導が必要です。
→ 保護者としては、まず家庭で練習相手になってあげることが、最大の後押しになります。

私も今思えば、生徒のことなど何も考えずに自分のタイミングだけで授業していた時期もありました…。あの頃の生徒たち、ごめんなさい。。。
まとめ|“話せた”という経験が、子どもの自信を育てる
英語の自己紹介は、多くの子にとって最初の「英語で人前で話す体験」となります。
それを恥ずかしさや不安のまま終わらせず、「やってみたら楽しかった」「またやりたい」につなげるために大切なことは、
- 家庭での繰り返し練習
- スモールステップでの成功体験
この2つが大きな支えになります。
保護者が少し寄り添ってあげるだけで、子どもは“話せる自分”に出会えます。ぜひ、今日から始めてみてください。

親も一緒に協力してくれている、というのが何よりの自信になります。時間がないかもしれませんが、そうした時間はもう二度と来ないかもしれません。今の一瞬を見逃さず、ぜひお子様に寄り添ってもらえたらと思います。See you! 👋
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