
「子どもには、ただ勉強ができるだけでなく、自分で考えて行動できる力を持ってほしい」
そう願う保護者の方は多いのではないでしょうか。

学校でも「主体的に学習に取り組む態度」の資質・能力の育成はかなり意識されています。能動的に(自分から進んで)動ける人は、受動的な(指示待ちな)人よりも、同じ時間の学びでも質がかなり変わってきます。
クラスの生徒には、よく「先手必勝」なんていう言葉と共に動くことの大切さを説いています。

でも「主体性」って、具体的にどうやって育てればいいの?

その具体的な方法とはズバリ…「家庭でのお手伝い」です!
今回は、教師としての視点と子育て中のパパとしての経験から、【家庭でのお手伝い】がその最強の教材になる理由をお伝えします。
主体性と他者貢献は「家庭習慣」から始まっている
現在の学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」の実現が求められています。
文部科学省は次のように述べています:
「子供たちが自己の学習を振り返り,見通しをもって学習に取り組むなど,主体的に学習に取り組む態度を育成することが求められる」
― 小学校学習指導要領(総則)より
この「主体的に学習に取り組む態度」は、机に向かう前から始まっています。
中学校で日々生徒を見ていると、家庭で育まれた「学びに向かう力」は本当に大きいと実感します。
たとえば:
- 課題を「やらされるもの」ではなく、「どう解けばいいか」を考える生徒(思考力)
- 誰に言われずとも、教科書やノートを準備する生徒(判断力)
- グループ活動で役割分担を自然に引き受けて自己表現できる生徒(表現力)
こういった「能動的に動ける子」は、決して特別な学習環境にいるわけではありません。
共通しているのは、「家庭で自分の役割を持ち、認められてきた経験」があることです。

「主体的に学習に取り組む態度」と「思考力・判断力・表現力」は切り離せないものだと言われています。
そのスタートとして効果的なのが、家庭でのお手伝いなのです。
「お手伝い」は自分ごと化の第一歩
「子どもに勉強させたい」「やる気を持ってほしい」と思うあまり、
つい親が先回りして全部やってしまうこと、ありませんか?
でも本来、子どもは“役に立ちたい”気持ちを自然に持っているものです。
我が家でも、3歳の娘が「自分で牛乳取りたい!」とキッチンに立ったとき、
最初は「絶対にこぼすし、危ないからダメ!」と思って止めかけました。
でも、少し勇気を出して任せてみたら、恐る恐る上手にコップに注ぐことができたのです。
止められず多少溢れましたが、とても満足そうでした。笑
「やってみたい」→「できた」→「喜ばれた」
この流れこそ、主体性と他者貢献が自然に育つ最高の循環です。

自分で行動して「できた」と言う達成感は何事にも変え難い経験となります。また、それに加えて「他者へ貢献できた」と言う経験があれば、なおさらです。
我が家で効果があった“主体性×貢献”お手伝い5選
1. 夕食のテーブルセッティング
保育園年中のときから担当。最初は「これやって~」とお願いしていましたが、今では自分から「今スプーンとフォークちょうだい」と言ってきます。身長が足りないので、棚からは私が取ってあげています。笑
2. 洗濯物の仕分け・たたみ
小さな手でハンカチや靴下を揃えてくれる姿に、つい「ありがとう!」と言ってしまいます。意外と自分よりもおおきなタオルや大人の服も、一生懸命に畳んでいる姿は可愛いもんです。
3. お風呂掃除・風呂のふた閉め
軽めのスポンジを渡すと、「泡出た!」「全部流したよ!」と報告してくれます。
→ 「ありがとう、すっきり入れたよ」が最強の報酬。
そして何より、自分で洗ったお風呂に自分が入る瞬間がたまらない瞬間です。
4. 妹の持ち物チェック
小2の姉が、幼稚園の妹のリュックを見て「ハンカチはここだよ」と教えてくれるように。
→ 他者への配慮・責任感が育っていると実感。
他人のために、見返りを求めず貢献してあげる姿は、応援される人の最低条件です。
5. 家族の朝食作り
土日の朝は、自分と家族のために朝食作りを月に1〜2回行っています。妹に「今日は何食べたい?」なんて聞いている様子は姉妹の仲の良さを実感する瞬間でもあります。

普段はここでは書けないくらいケンカしまくっていますが…笑
「ありがとう」の一言が、子どもの自己肯定感を育てる
お手伝いをしてくれたとき、「(あなたは)すごいね!」よりも「(私は)助かったよ」「(私は)嬉しかったよ」のほうが心に響くと感じています。

できるだけ「アイ・メッセージ」を送るようにしています。ぜひ、主語が「私」であるメッセージを送ってあげてください。
親に感謝されることで、子どもは
「自分は役に立てる存在なんだ」
という実感を得て、次への意欲が生まれます。
それは、学校でも同じです。
友達に感謝された、先生に頼られた――
そういった経験が「他者貢献」の芽を育てていきます。
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まとめ|家庭こそ、主体性と社会性の出発点
学校で活躍する子の多くは、家庭で“まかされた経験”を積んでいます。
「任される」「工夫する」「喜ばれる」。
この循環を回すカギが、日々のお手伝いです。
難しいことはしなくてOK。
まずは今日から、「ありがとう」の一言と、「ちょっとやってみる?」の一歩から。
家庭は、子どもにとって最初の“社会”です。

親である私たちが、まずは子どもが接する最初の大人です。親が普段からそうした声掛けや行動をしていくことで、子どもも真似してくれると思います。「主体性」や「他者貢献」と言うワードをこれからも忘れないでいきたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!これからも育児や英語に関することを、自分の体験や経験をベースにお話しさせていただければと思います。See you! 👋
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