
本記事の概要
英語学習が続かない…そんな悩みを持つ親子に。幼児から中学生までの英語学習のモチベーション維持に効果的な方法を6つ紹介します。
本記事の想定読者
- 幼稚園~中学生の子を持つ保護者
- 英語学習が続かず困っている家庭
- 親としてどのようにモチベーションを支えればよいか知りたい方
本記事の信憑性
- 筆者は、10年以上公立中学校で勤務し、現在も中学生に英語を指導している。
- 筆者は、小学生と幼稚園生の娘を持つ二児の父である。

これまで様々な体験を通しで培っていた経験と知識を全力でお伝えします!
英語学習のモチベーション維持のために親子でできる6つの方法
英語は、結果がすぐに見えにくい分、どうしてもモチベーションが上下しやすい教科です。特に小学生や中学生では、「話せた」「聞き取れた」などの成功体験がなければ、「なんのためにやってるの?」と感じてしまうこともあります。
この記事では、子どもの年齢ごとに違う英語学習の壁を乗り越え、親子で一緒にモチベーションを維持していくための具体的な6つの方法を紹介します。具体的には以下の通りです。
- 小さな成功体験を積み重ねる
- アメとムチは「タイミング」が命
- 英語を“学び”でなく“体験”に変える
- 年齢に応じた目標設定をする
- 子どもに“選択肢”を与えてあげる
- 頑張りすぎない リフレッシュとご褒美も大切に

英語や数学は積み重ねの教科です。そのため、どんどん難しくなっていくためモチベーションの維持が難しい教科です。また使う場面がなかなかないため「できた」「使えた」という経験が得にくいという特性もあります。
1. 小さな成功体験を積み重ねる
- 簡単な挨拶、単語が言えたらすぐに「今の、通じたよ!言えたのすごいね!」とフィードバックを与える。
- 「できたことリスト」を作って視覚化するのも効果的です。
- 英検などの資格取得も有効です。たとえば英検5級などのスモールステップから始め、小さな達成感を積み重ねることで自信につながります。
- 高校受験では原則3級以上で調査書に記載されますが、それ以下の級でも“挑戦した経験”は大きな意味を持ちます。

英語検定は、初学者でも取りやすい資格なので、モチベーション維持にはもってこいだと思います。多くの塾でも、まずは自信をつけさせようと、5級や4級を受験させる塾も多いですね。
2. アメとムチは「タイミング」が命
幼児・小学生:適切なごほうびは意欲を高める
- ごほうび(アメ)は、“挑戦しようとした瞬間”に与えるのがベストです。
- 「うまくいかなかったけど、よくチャレンジしたね」と声をかけることも大事です。
なぜ過程を褒めるのか?
- 結果ばかりを見て褒めたり叱ったりすると、挑戦を避けるようになる
- 逆に、「挑戦したこと自体を認める」ことで、再挑戦への意欲が湧く
- モチベーションは、“うまくいった”よりも“やってみよう”の積み重ねから生まれる

褒めるタイミングを間違えると、かえって逆効果になってしまいます。正しいタイミングで、適切な声をかけることが大切です。正しいタイミングは、子供によってもちうので見極めが難しいですが、とにかく子供が挑戦しようとしたら褒めてあげてもいいと思います。
3. 英語を“学び”でなく“体験”に変える
- 自己紹介ごっこ、英語で買い物ごっこ、英語でお料理など、体験的な学びに変える。
- 学んだ表現を使って誰かに伝える場面を意図的につくる。
- 子どもにとって「使う場面」があるかどうかは大きな意味を持ちます。

英語も日本語と同じ言葉です。実際に単語や文法を覚えても、使い方や使うタイミングが必ず存在します。そのタイミングを意図的に家庭や学校で作ってあげることが大切です。
例えば自己紹介を言うときには、はっきりわかりやすい言葉と大きな声で伝える方が効果的です。しかし図書館での会話だったら…?大きな声はかえってマナー違反になってしまいます。笑
英語の体験学習についての記事も書いてありますので、よろしければこちらもご覧ください。
4. 年齢に応じた目標設定をする
幼児~小学校低学年:楽しいことがすべて
- 「英語で遊ぶ」時間を作る
- 絵本や動画、リズムのあるアクティビティで英語を体に染み込ませる
小学校高学年~中学生:目的を共有
- 「英検を受けてみよう」「旅行で英語を使いたい」など、達成可能な目標を一緒に決める。
- モチベーションは“意味がある”と思えると維持しやすいです。
- 目標は具体的に立てることが大切です。「〇月に英検〇級に合格する」「一日〇ページのワークを進める」など、数字と行動をセットで考えると、行動が明確になります。
- なお、「2時間勉強する」など時間だけの目標は、成果が見えにくくなることもあるので、やる内容を明確にすることがポイントです。
5. 子どもに“選択肢”を与えてあげる
- 英語の学習方法や内容を、子どもが自分で選べるようにする。
- 「今日は絵本にする?アニメにする?ゲームにする?」と聞いてみる。
- 自分で選んだことには、より意欲的に取り組める。
- 親は“やらせる”のではなく、“選ばせて見守る”姿勢を意識する。

親が決めたことには反発したくなるのが子供心です。笑 まずは失敗するかもしれませんが、自分で決めさせることが大切だと思います。そこから失敗や成功という経験を積み、どんどん成長していくのです。
6. 頑張りすぎない|リフレッシュとご褒美も大切に
- 英語学習を継続するためには、適度な休息も必要です。
- ときには「今日はやらなくていい日」をつくるのもOK!
- 目標を達成したら、自分にごほうびをあげることで、次の目標に向かう原動力になります。
- たとえ達成できなかったとしても、「ここまでやった自分」を褒めてあげることが次の挑戦につながります。

自分を大切にできるのは自分だけです。追い込みすぎないようにしましょう。また親目線で言えば、ある程度の余白も必要です。戻る勇気も尊重するといいでしょう。
“挑戦する気持ち”を育てよう
英語学習は長距離マラソンのようなもの。特に子どもはモチベーションが上がったり下がったりしやすいものです。
でも、挑戦したことをしっかり認めることで、子どもは自らまた挑もうとします。
結果がすぐに出なくても、「英語って面白い」「もう一度やってみよう」と思えるように、家庭の中でできるサポートを工夫してみてください。
その繰り返しが、やがて大きな自信と、確かな実力へとつながっていきます。

一度楽しいと思えたものは、またやりたくなるものです。一旦やめる、立ち止まることは逃げることではありません。心の悲鳴も聴きながら、適度なペースで学習していきましょう!英語学習のための必要な情報を、これからも発信していきます。
皆さんの英語学習が成功するように、これからも頑張っていきます! See you! 👋
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