
本記事からわかること
- 助動詞って何?can / will / must の役割がわかる
- 基本文型(主語+助動詞+動詞の原形)の理解
- 日常生活での使い方や意味の違いを解説
- よくある間違いを例文つきで修正
- 練習問題と答えでしっかり定着!
本記事の想定読者
- 小学生〜中学生の生徒
- 小学生〜中学生の子供を持つ保護者
- 英語学習に悩んでいる人
本記事の優位性
- 10年以上中学校で英語を教えている英語教師が解説
- 英語が苦手な生徒も得意な生徒もいる中で、分かりやすく指導してきた経験を活かして紹介

be動詞や一般動詞に続いて、中学生を悩ませるのが助動詞です。文の中のどの場所に置くのか、どういう意味があるのかを把握していればそんなに難しくはないと思います。疑問文の作り方や答え方などにも注意して使えるようになり、確実に点数アップを目指しましょう!
助動詞とは?
助動詞(じょどうし)とは、その名のとおり「動詞を助ける詞(言葉)」です。動詞の前に置くことで、可能(can)・未来の予定(will)・義務(must)などの意味を加えることができます。
- I can swim.(私は泳ぐことができます🏊)
- I will study.(私は勉強するつもりです✍️)
- I must go.(私は行かなければなりません🏃♀️)


動詞に意味を付け加えることが、ここでいう「動詞を助ける」という表現になります。助動詞をたくさん覚えることで、表現の可能性は無限大になります!
よくある間違いと注意点
- ❌ I am can swim. → “am”は不要!助動詞とbe動詞は一緒にならない!
- ❌ He can swims. → 助動詞の後は”動詞の原形”!主語が三単現でも助動詞のルールを使います。
【ポイント💡】助動詞の後は必ず「動詞の原形」を使います。
助動詞の使い分け|can / will / must の違い
助動詞 | 主な意味 | 例文 | 意味 |
---|---|---|---|
can | 〜できる / 〜してもいい | I can play the piano. | ピアノが弾けます |
will | 〜するつもり / 〜でしょう | I will study English. | 英語を勉強します |
must | 〜しなければならない | You must study hard. | 一生懸命勉強しなきゃ |

can, will, mustと意味が似ている仲間たち

ややこしくなってしまうかもしれませんが、できればセットで覚えてしまった方が良いでしょう。難しい場合は飛ばしてもOKです!英語は言葉なので、言い方が異なれば、伝えたいニュアンスも変わってきます。
▶ can と be able to
- 【can】:今できる、すぐの可能性
- 【be able to】:can より形式的・未来にも使える
I can swim. (私は泳げます ※現在の可能性)
I will be able to swim soon.(私はすぐに泳げるようになるでしょう ※未来の可能性)

be able to の be は、be動詞のbeです。つまり主語によって変わります。今回は、willという助動詞の後ろにあるので原形であるbeとなっています。
▶ will と be going to
- 【will】:その場の意思決定、約束
- 【be going to】:計画・すでに決まっていたこと
I will help you.(あなたを助ける予定です=助けましょう ※その場で決定、まだ助けてない)
I’m going to visit Kyoto.(京都を訪れる予定です ※計画済みだが、まだ行ってない)

どちらも未来表現なので、この話をしている時点では「まだ行なっていない」というところがポイントです。まだ助けてないし、まだ京都へは行っていません。その場の意思か、すでに決まっていた未来かどうかで使い分けましょう。
▶ must と have to
- 【must】:話し手の強い義務感(内的)
- 【have to】:ルールや義務(外的)
I must finish this today.(今日これを終わらなければならない ※自分で決めている)
I have to do my homework.(宿題をやらなければならない ※提出が迫っている=外的)
日常生活で助動詞を使うリアルな場面例
小学生の場面例
🧸《can》〜できる/〜してもいい
- 学校の図書室で:「Can I borrow this book?(この本借りてもいいですか?)」
- 体育の時間に:「I can jump high!(ぼく、高くジャンプできるよ!)」
🛹《will》〜するつもり
- 家でゲームのあとに:「I will do my homework now.(今から宿題やるよ)」
- 明日の予定を話すとき:「I will go to grandma’s house tomorrow.(明日、おばあちゃんの家に行くよ)」
🎒《must》〜しなければならない
- 朝の登校前に:「I must bring my homework today.(今日、宿題を持っていかなきゃ)」
中学生の場面例
📱《can / be able to》
- 友達とのLINEで:「I can’t join the club today.(今日は部活行けない)」
- 英語の授業での発表:「I’m able to speak in front of everyone now.(みんなの前で話せるようになったよ)」
📓《will / be going to》
- テスト前の決意:「I’m going to study all night!(夜通し勉強するつもり!)」
- 先生への報告:「I will bring it tomorrow.(明日、持ってきます)」
📕《must / have to》
- 学校のルールで:「We must wear a mask at school.(学校ではマスクをしなければなりません)」
- 家庭の手伝い:「I have to clean my room.(部屋を掃除しなきゃ)」
疑問文の作り方とその答え方
疑問文を作るときには、助動詞は全て文の最初に持ってきます。
例えば、I can swim. であれば、Can you swim?という言い方になります。
主語はもちろん、私( I )ではなく聞いているあなた( you )になります。
答え方は、Yes, I can. / No, I can’t.という形になります。

練習問題(正誤問題)
次の文が正しいかどうか、○か×で答えましょう。
- He can plays tennis. ( )
- I will go to the library. ( )
- You must to do your homework. ( )
- She can speak English. ( )
解答&解説
- He can plays tennis. (❌)彼はテニスができる→助動詞の後ろは原形!
- I will go to the library. (⭕️)私は図書館にいくつもりです。
- You must to do your homework. (❌)あなたは宿題をやらなければならない→toはいらない
- She can speak English. (⭕️)彼は英語を話せる
ロールプレイで助動詞を使ってみよう!
次の場面をペアでロールプレイして、会話練習をしてみましょう。
🎮① 放課後の予定を話す
- A: What will you do after school?
- B: I will (go shopping / do homework / play soccer).
📕② 宿題について話す
- A: Do we have to do page 12 today?
- B: Yes, we have to. / No, we don’t have to.
🧸③ 習い事や特技を話す
- A: Can you play the piano?
- B: Yes, I can. / No, I can’t.

実際に英語を使って場面を理解することで、言葉が生きてきます!そしてより記憶が定着しやすいのでオススメです。Let’s try!!
助動詞の意味を再確認しよう
助動詞は、英語を使って「何ができるか」「何をする予定か」「何をしなければならないか」など、自分の気持ちや状況を伝えるのにとても便利な表現です。
中学生・小学生の日常でも、使えるシーンはたくさんあります。たとえば「部活に行ける」「宿題をやる予定」「先生に提出しなきゃ」など、使える場面はたくさんです。
ロールプレイや例文でしっかりと練習して、自然に使えるようにしていきましょう!

何度も言いますが、英語は言葉です!ただの教科ではありませんので、たくさん覚えて、使って、失敗して、そして覚えていきましょう!まだまだ紹介しきれなかった助動詞などもあるので、次回ご紹介いたします。これからもまた一緒に学習していきましょう!See you! 👋
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