
パパ先生、小学生の英語っていつから始めたらいいんですか?

いい質問ですね。実は2020年度から小5で英語が正式教科になって、もう『中学からでいい』時代じゃないんです。
そう、お母さんたちの不安、とってもよくわかります。文部科学省の最新調査でも英検3級相当以上の中学生が50%に達し、英語教育の前倒しが進んで全体的なレベルが向上しているのが現実です。

引用:中高生の英語力、初のレベル達成5割超え【文科省調査】|NPO法人 RES
10年以上の英語教員経験と2児のパパとして断言できるのは、「早すぎて困ることはない。でもやり方で大きく差がつく」ということ。
この記事では学年別・性格別の最適な始め方から具体的な教室選びまで、うちの子にぴったりの英語学習法をご紹介します。きっと英語嫌いにならず、中学でもスムーズにスタートできる道筋が見えてきますよ😊
なぜ今、始め時が重要なのか?
小学校英語教育は劇的に変わっています。私が初めて中学校で教えていた頃とは比べ物にならないほど前倒しされているんです。
現在の小学校英語スケジュールをまとめると:
- 小学3・4年生:週1回(年間35時間)の「外国語活動」
- 小学5・6年生:週2回(年間70時間)の「外国語科」として正式教科化

引用:小学校の英語教育、どう変わったの?|ヤマハ英語教室|子供英語教室・幼児英会話スクール
つまり、小学5・6年生の2年間で約140時間の英語授業があり、これは従来の中学1年生の学習内容の約半分に相当します。
「え、そんなにやってるの?」と驚かれるかもしれませんが、小学5・6年生でbe動詞・一般動詞の文、疑問詞・代名詞、動名詞・助動詞・動詞の過去形などを習得し、600~700語程度の単語を学習するのが現状です。

小学生で、who, what, when, where, canなどは学習してから中学生に上がります。
小2のお子さんをお持ちの方なら、あと3年で本格的な英語学習が始まることを考えると、今から土台作りをしておくことの重要性がわかりますよね。
何年生から始めるのがベスト?専門家の視点から考える
よく「早すぎると日本語に影響しない?」という質問をいただきますが、これは心配無用です。むしろ言語習得の臨界期(0〜9歳)を考えると、早期スタートには大きなメリットがあります。

引用:バイリンガル教育での言語習得の「臨界期」とは?早期英語学習は必要?メリット・デメリット – トリリンガル育児のススメ | マレーシア教育移住ブログ
年長~小2:遊びながら英語に慣れる時期
この時期は「英語脳」を作るゴールデンタイムです。発音の模倣力が非常に高く、英語の音とリズムを自然に吸収できます。
- 英語の歌やアニメで楽しく触れる
- フォニックス(文字と音の関係)の基礎を遊びながら学ぶ
- 「英語って楽しい!」という気持ちを育てる
私の娘も年長から英語の歌を聞かせていましたが、発音の良さには今でも驚かされます。この時期に無理に文法を教える必要はありません。
小3~小4:学校でも始まる外国語活動の時期
この時期の授業では、英語(アルファベット・英単語)を書くことはありません。「書く」活動は、5年生になってからです。
学校では主に:
- あいさつや自己紹介
- 身近な単語(色、数字、動物など)
- 簡単なコミュニケーションゲーム
を行います。家庭学習では学校の内容を補完し、4年生からは「文房具・曜日・時刻」など、日頃耳にしない新しい英単語が扱われ始めるため、多くの英単語に触れる習慣をつけることが大切です。
小5~小6:本格的な教科としての英語
成績がつくようになり、「読む・書く」という内容が加わる重要な時期です。
ここでつまずくと英語嫌いになってしまう可能性があるので、小4までに基礎的な「聞く・話す」力を身につけておくことが成功の鍵になります。

中学生で「書く」に苦戦している生徒はよく見かけるので、早いうちに慣れておくのが理想です。
「うちの子、もう小5なんですが間に合いますか?」という質問もよくいただきますが、大丈夫です。ただし、集中的に基礎から取り組む必要があります。
学習スタイル別|おすすめの始め方と費用感
家庭の状況やお子さんの性格によって、最適なアプローチは変わります。実際に私が指導してきた経験から、3つの主要スタイルをご紹介します。
おうち英語派:自宅中心でコスパ重視
年間費用:約5,000~15,000円
英語絵本、知育アプリ、YouTubeなどを活用する方法です。送迎の手間がなく、お子さんのペースで進められるのがメリット。
おすすめ教材:
- 英語絵本(図書館も活用)
- アルファベットポスター
- フォニックス教材
注意点は、親の英語力や継続力に依存すること。「発音に自信がない」という方は、音声付き教材を必ず選んでください。宜しければ、こちらの記事も併せてご覧ください。
通信教材派:バランス重視
年間費用:約40,000~60,000円
進研ゼミの「チャレンジイングリッシュ」は、進研ゼミ受講中の方は追加受講費不要で利用可能です。
チャレンジイングリッシュの特徴:
- 12段階の習熟度別トレーニング
- 英検準1級レベルまで対応
- AIスピーキング機能付き
ただし、小学生版はスマホでは使えないため、タブレットやPCが必要です。
時間の融通が利く反面、モチベーション維持が課題。定期的な目標設定(英検受験など)があると継続しやすくなります。オンライン塾についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
英語教室派:コミュニケーション重視
年間費用:約70,000~90,000円(教材費込み)
対面指導により発音や対話力が身につくのが最大のメリットです。
ベネッセの英語教室 BE studioは「イード・アワード2024子供英語教室」小学生の部にて最優秀賞を受賞するなど、評価の高い教室もあります。

教室選びのポイント:
- 先生の質(英語力と子どもへの指導力)
- 通いやすさ(自宅からの距離)
- クラス人数(6~8人が理想)
- 継続システム(小学生から中学生まで対応しているか)
実際にBE studioに6年間通わせた保護者の方からは、「フォニックスとリスニングを丁寧にやっていたので英語を正しい発音(風)で読めるようになった」という声もいただいています。
送迎の手間はありますが、同年代の仲間と一緒に学ぶことで競争心や協調性も育まれます。

お子様の性格や家庭の状況に応じてベストな選択ができるといいですね。
楽しく続けられる工夫が学習効果を左右する
英語学習で最も大切なのは「嫌いにならないこと」。これは私が教員時代から一貫して伝えてきたことです。
成功体験の積み重ねが鍵
小さな「できた!」を大切にしてください。
例えば:
- アルファベットが1文字書けた
- 英語の歌を1曲覚えた
- 簡単なあいさつができた
こうした小さな成功を家族で喜び合うことが、英語への自信につながります。
英検受験の効果的な活用
小学生の英検合格率は5級で85%、4級で62%、3級で53.3%と、思っているより高い数字です。
英検ジュニアから始めて、段階的に5級、4級と進むことで目標を持った学習ができます。ただし、合格だけを目的にせず、「英語でコミュニケーションを取る力」を伸ばすことを忘れないでください。
家庭でできる環境づくり
簡単にできる工夫をいくつかご紹介します:
- 英語の時間を決める:毎日15分でもOK
- 英語の歌を車で聞く:通学や習い事の移動時間を活用
- アルファベットポスターを貼る:目につく場所に
- 英語の絵本を寝る前に読む:親子のコミュニケーションにも
「完璧を求めなくていい」これが一番重要です。親が楽しそうに英語に触れていれば、お子さんも自然と興味を持ちます。
幼稚園児〜小学生におすすめの動画はこちらです。
実際の家庭の声とリアルな実感
教員として、そして2児のパパとして、様々な家庭の英語学習を見てきました。よくあるパターンをご紹介します。
ケース1:おうち英語→教室へ移行
「最初は家で絵本の読み聞かせから始めました。でも小3になって発音の指導やお友達との会話練習が必要だと感じ、BE studioに通い始めました。今では人前で英語を話すことも楽しそうです」(小4男子のお母さん)
ケース2:公文と英語教室の併用
「算数・国語は公文、英語はBE studioと役割分担しました。どちらも週2回ずつですが、子どもは『今日は計算の日』『今日は英語の日』と楽しみにしています」(小2女子のお母さん)
ケース3:通信教材でマイペース学習
「チャレンジタッチの英語から始めて、今はレベル6まで進みました。他の習い事もあるので自宅でできるのが助かります。英検5級も合格できました」(小5男子のお母さん)
それぞれの家庭に合ったアプローチで成果を上げていることがわかります。
大切なのは「他の家庭と比較しない」こと。お子さんの性格やご家庭の状況に合わせて選択することです。
最終的にどう育てたい?将来から逆算する英語戦略
英語学習を始める前に、ぜひ考えていただきたいのが「ゴール設定」です。
中学入学時の理想的な状態
- 英語に対する苦手意識がない
- 基本的なあいさつや自己紹介ができる
- アルファベットの読み書きができる
- 簡単な英単語を知っている(200~300語程度)
- 英検5級~4級レベルの力
これらがクリアできていれば、中学英語にスムーズに移行できます。
英検を戦略的に活用する
2025年度から英検4級・5級チャレンジキャンペーンが拡充され、不合格でも次回・次々回まで無償で受験可能になりました。

英検取得のメリット:
- 明確な目標設定ができる
- 中学受験で優遇される学校が増加
- 高校受験でも内申点アップの可能性
- 本人の自信につながる
ただし、英検合格だけを目的にした詰め込み学習は避けてください。「使える英語力」を身につけることが最終目標です。
よくある質問とその答え
Q. 小1から始めても早すぎない?
早すぎることはありません。言語習得の観点から見ると、英語教育を始める時期は、臨界期といった理由から、早いに越したことはありません。
ただし、無理強いは禁物。遊び感覚で楽しく触れることから始めてください。
Q. 習わせるなら週何回がベスト?
英語教室なら週1回で十分です。大切なのは「家庭での復習」や「毎日の英語環境づくり」。
毎日15分でも英語に触れる方が、週1回2時間勉強するより効果的です。
Q. 英検って何年生から受けられるの?
英検5級は年齢制限がなく、小学生でも受験可能です。
目安として:
- 小2~小3:英検ジュニア
- 小3~小4:英検5級
- 小4~小5:英検4級
- 小5~中3:英検3級
ただし、これはあくまで目安。お子さんのペースに合わせて進めてください。
Q. オンライン英会話はどうですか?
マンツーマンで会話練習ができるのは大きなメリットです。ただし、小学生には以下の点で課題があります:
- 集中力の維持が難しい
- 画面越しのコミュニケーションの限界
- 先生の質にばらつきがある
教室での学習と組み合わせて使うのがおすすめです。
まとめ
小学生のうちから英語に慣れ親しんでおくことは、お子さんの将来にとって大きなアドバンテージになります。
迷ったときは、まず無料体験や資料請求から始めてみてください。BE studioなら体験レッスン当日・翌日に入会すると11,000円の入会金が無料となるキャンペーンも実施しています。

お子さんが笑顔で「英語楽しい!」と言える未来の一歩が、きっとそこにあります。
英語学習は長期戦です。焦らず、お子さんのペースを大切にしながら、親子で楽しく取り組んでいただければと思います。きっと中学生になった時、「あの時始めておいてよかった」と感じられるはずです😊

お子様の「やってみたい」という気持ちを大切にしてあげてください!See you! 👋
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