
はじめに|小学校で英語が始まった今、家庭ではどう関わる?
近年、小学校でも英語の授業が本格化してきました。ALTとのやりとり、英語活動、簡単な読み書きなど、英語がより「身近な教科」となりつつあります。
その一方で、保護者の中にはこう感じている方も多いのではないでしょうか?

学校で英語をやっているなら、家ではやらなくていい?

逆に、家でもサポートした方がいいのかな…?
この記事では、「小学校英語」と「おうち英語」が交わることでどんな相乗効果(シナジー)が生まれるのかを、教育現場と家庭の両方を見てきた立場からお伝えします。
小学校英語の特徴と限界
小学校の英語は、以前よりも内容が充実し、学年によっては評価も加わるようになってきました。
一方で、次のような特徴や制約もあります。
- 授業は週1〜2コマ程度で、英語に触れる時間が限られている
- 学習者のレベル差が大きく、一人ひとりに合わせた深掘りが難しい
- 音や会話が中心で、読み書きや反復が家庭任せになりがち
つまり、英語を「知る」ことはできても、「慣れる」「深める」には家庭の環境が鍵となります。
おうち英語の可能性|小学校英語を“生活の中”に広げる
おうち英語には、次のような柔軟さと強みがあります。
- 教材に縛られない:絵本・歌・動画・声かけなど自由な方法
- 評価がない:間違えても叱られない・試されない
- スキマ時間が活かせる:朝の支度・夕食後・お風呂・寝る前…
これらの特徴が、小学校英語と組み合わさるとき、家庭が「英語を体験する場」に進化します。

教員経験がある立場から正直にお伝えすると、「教材に縛られない」というのは大きなメリットです。テストや入試があるからやらなくてはならないところ、なんていうのも存在するので、そこが大きな強みだと思います。
評価がないことも大きな魅力です。生徒は評価を気にするあまり、自信を持って堂々と発表できないこともあります。教室という限定された人間関係や集団の中では評価を意識しすぎると、変な目で見られる…なんてことも
小学校英語 × おうち英語 の相乗効果とは?
1. 学校で出会った単語を、家庭で「使ってみる」
例:授業で “Do you like apples?” を習った → 家で「Do you like curry?」と聞いてみる
→ 学校で得た知識を家庭で実体験化するという流れです。
2. 学校で聴いた歌を、家でも繰り返す
例:授業で歌った歌を、YouTubeでも聴く → 親子で一緒に口ずさむ
→ 学校では一度きりかもしれませんし、失敗を恐れて大きな声で歌えないかもしれません。家庭では繰り返し聞けるのと、失敗しても誰も笑わないという絶対的な安心感があります。
3. 家で「英語を話す人」がいることの安心感
英語で話しかける→返ってくる→「通じた!」の体験
→ 自信がつき、英語を使うことが「恥ずかしくない」というマインドになる

別な記事でも紹介した「chatGPTを活用した英会話練習」なんていうのもオススメです。親が英語を話せなくても大丈夫ですし、間違えても大丈夫という安心感があります。
家庭でできる!小学校英語をサポートする簡単アイデア
- 英語での“あいさつ”だけ決めておく(朝の「Good morning!」など)
- 「学校で習ったこと、少し教えて!」と聞いてみる
- 月1回だけ“English Day”を作って、ゲームや英語の動画で遊ぶ
- 教科書に出た単語を、冷蔵庫に貼ってクイズ形式に

子と親の会話は、学習以外にもとっても大事な要素です。いじめ問題や学校生活の不安などの早期発見にもなりますので、英語学習を通じた会話を習慣化させておくのもとても良いと思います。
冷蔵庫のクイズ問題から話題を広げて、今日の授業内容や友達との会話など、話を掘り下げていくと良いです。
まとめ|学校と家庭、両方の英語で「自信」が育つ
子どもが英語を好きになるかどうかは、「英語を知っている」ことより、「英語が通じた!」という小さな成功体験にかかっています。
・小学校英語が「きっかけ」をつくり、
・おうち英語が「習慣」や「感覚」を育てる。
この2つがうまく組み合わさることで、子どもたちの英語は「教科」から「ことば」へと変化していきます。
家庭にしかできない、英語との豊かな関わり。今日から少しずつ、気負わずに始めてみませんか?
See you! 👋
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