TOIEC700点を目指すための文法完全攻略【仮定法】

はじめに

この記事では、英語が苦手でも半年でTOEIC700点を目指す方法を、3ヶ月でTOEIC400点から800点に達成したパパ先生が解説していきます

この記事では、TOEIC700点を目指すために必要な文法について解説していきます

パパ先生
パパ先生

丸暗記しようとせず、納得しながら文法を学んでいきましょう。

仮定法は「時制が過去に1つズレる」

仮定法と聞くと、

  • 難しい
  • 訳が分からない
  • 苦手

と感じる人も多いと思います

  • 仮定法過去
  • 仮定法過去完了
  • 仮定法(過去)+現在(混合型)

この記事では、シンプルな理解を目指していきます

仮定法の核心はたった一つ「時制が1つズレる」こと。

これだけ覚えておけば、小難しい暗記に頼らず理解できます

仮定法過去:現在 → 過去にズラす

If I were a bird, I could fly to you.
(もし私が鳥だったら、あなたのところへ飛んで行けるのに)

これは現在の妄想なので、「現在」を「過去」にズラします。

  • If I am a bird → If I were a bird
  • I can fly → I could fly

仮定法過去完了:過去 → 大過去(過去完了)にズラす

If I had studied harder, I would have passed the exam.
(もっと勉強していたら、試験に合格していただろう)

過去の妄想なので、「過去」を「大過去(過去完了)」にズラします。

  • If I studied → If I had studied
  • I would pass → I would have passed

注意:would had passed は誤りです。助動詞の後ろは原形です。

混合型(過去+現在):原因は過去、結果は現在

If we had left home earlier, we wouldn’t be stuck in traffic now.
(もっと早く家を出ていたら、今渋滞にハマっていないのに)

  • 過去 → 大過去(if節)
  • 現在 → 過去(主節で仮定の結果を示す)

if節と主節で時制が異なることがありますが、原則「時制を1つズラす」を当てれば対応できます。

なぜ時制をズラすのか:現実との距離感

妄想(非現実)ほど現実から距離があり、それを時制で表現します。

日本語で、

「隕石が落ちてきたらどうする?」

と聞かれたら、冗談なのか本気なのか、みなさんはどっちで捉えますか?

普段から地球滅亡論を唱えている人が話していたら、本気に捉えてしまいます

日本語では冗談か本気かを探るには、その人の背景を知る必要があります

一方英語では、使っている文法によってその内容が冗談か本気かが伝わります

  • If a meteor fell, what would you do?(仮定=非現実的)
  • If a meteor falls, what will you do?(条件=現実的)

どちらが本気で言っているかというと、②ということが分かります

理由は、現在形を使ってリアルを表現しているからです

①は仮定法で表現しているので、あくまで仮定の話ということが分かります

英語を学ぶことは文化を学ぶことにも繋がっていきます。

I were… になる理由は現実との距離感の明確化

先ほどの例文をもう一度確認しましょう

If I were a bird, I could fly to you.
(もし私が鳥だったら、あなたのところへ飛んで行けるのに)

過去形ならI wasでは?と思った方もいると思います

しかし、I wereが正解なんです

理由は「現実との距離感を明確にするため」です

完全にありえないことを言っているため、完全にありえない形を使って表現しているのです

パパ先生
パパ先生

仮定法は英語の面白いところが詰まっていますね。

It is (high/about) time + 仮定法過去

「もう(そろそろ)〜する頃だ」という表現

現実に起きていないことに言及するため仮定法過去になります。

It is high time you started studying for the TOEIC.
(もうTOEICの学習を始めてもよい頃だ)

high time=「とっくに」、about time=「そろそろ」。意味の差は大きくありません。

なぜこの文章に対して仮定法過去が使われるか

それは、現実に起きていないことに対していう文章だからです

TOEICの勉強を初めている人に対して、「もう始めても良いことだ」とは言いませんね

まだ始めていない人に対して使う言葉なので、現実との距離感が存在します

仮定法未来:あり得なくない未来を表す

「仮定法未来」という一見ややこしい表現があります

しかしパターンを覚えてしまえばシンプルです

基本パターン:

  • If + should + 原形動詞, S + will / can / may + 原形動詞
    (もし万が一〜すれば…)
  • If + were to + 原形動詞, S + would / could / might + 原形動詞
    (もし仮に〜するようなことがあれば…)

✅ 例文①(If + should, 命令文または will, would)

If he should call you tonight, please let me know.
(もし万が一彼が今夜あなたに電話してきたら、知らせてください。

✅ 例文②(If + were to, would)

If a big earthquake were to hit this city, many people would be in danger.
(もし大地震がこの街を襲うようなことがあれば、多くの人が危険にさらされるだろう。)

👉 ポイント

  • 「should」=起こる可能性は低いけどゼロではない
  • 「were to」=まず起こらないだろうという強い仮定

よくある疑問:「仮定法なのに命令文や will が出てくる?」

ここで多くの学習者が疑問に思うのは、

「仮定法なのに命令文や will が使われていて、時制が1つズレていない!」

その答えは「あり得なくないから」です

未来のことは誰にも分かりません

過去や現在については妄想と割り切れますが、

未来は「本当に起こるかもしれない」ため、完全に時制をズラす必要がないのです

仮定法の目印:if ではなく「助動詞の過去形」

if があっても仮定法ではなく条件文のことがあります

  • If she calls, I will answer.(条件・現実)

一方で、if がなくても仮定法の場合もあります

  • Were I you, I would take the offer.(仮定法・if 省略の倒置)

仮定法判定のコツは、

would / could / might など助動詞の過去形に注目すること。

if を使わない仮定表現(代用表現)

  • Suppose / Supposing you lost your job, what would you do?
  • You can borrow the car, provided (that) you drive carefully.
  • I would go with you on condition (that) you paid the fee.
  • Take an umbrella in case it should rain.
  • Without / But for your help, I couldn’t have finished the work.
  • Hurry up, otherwise you would miss the train.

まずは助動詞の過去形を見つけたら仮定法を疑う、というフックを作るのが実践的です。

この記事のまとめ

  • 仮定法の大原則は「時制が1つズレる」
  • 仮定法過去:現在 → 過去 / 仮定法過去完了:過去 → 大過去
  • 混合型(過去+現在)もあるが原則で処理できる
  • 時制をズラすのは現実との距離感を示すため
  • I were は「完全にあり得ない」ことを強調
  • It is (high/about) time + 仮定法過去 は行動を促す言い回し
  • 仮定法未来:should / were to で可能性の度合いを表現
  • 判定のコツは if ではなく助動詞の過去形(would / could / might)
  • if なしでも仮定できる代用表現を押さえると読解が速くなる

仮定法は一見小難しい内容にも思えますが、

核心を理解することでより分かりやすくなります

単語と一緒に、文法知識も伸ばしていきましょう

パパ先生
パパ先生

Readingは特に時間配分が命です。時間をかけずに解けるようになりましょう。

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