この記事では、英語が苦手でも半年でTOEIC700点を目指す方法を、3ヶ月でTOEIC400点から800点に達成したパパ先生が解説していきます
この記事では、TOEIC700点を目指すために必要な文法について解説していきます

丸暗記しようとせず、納得しながら文法を学んでいきましょう。
- 動名詞とto不定詞の瞬間判別方法
- メガフェップスと前置詞+動名詞
- to不定詞と動名詞の両方を取れる動詞
- 動名詞の意味上の主語は所有格と目的格
- 動名詞の否定はnot + ~ing
- 動名詞の時制は原則主節の時制に従う
- 動名詞の熟語(慣用表現)
- 1. be busy ~ing 意味:〜するのに忙しい
- 2. It’s no use ~ing 意味:〜しても無駄だ
- 3. have difficulty (in) ~ing 意味:〜するのに苦労する
- 4. be worth ~ing 意味:〜する価値がある
- 5. spend time/money (in) ~ing 意味:〜するのに時間/お金を費やす
- 6. cannot help ~ing 意味:〜せずにはいられない
- 7. be used to ~ing 意味:〜することに慣れている
- 8. be accustomed to ~ing 意味:〜することに慣れている
- 9. prevent A from ~ing 意味:Aが〜するのを妨げる
- 10. There is no ~ing 意味:〜することはできない(=It’s impossible to…)
- この記事のまとめ
動名詞とto不定詞の瞬間判別方法
動詞によって、動名詞・to不定詞を取るものがあります。ではその判別方法は?
動詞ひとつひとつで覚えていたらキリがないので、今回はその判別方法をお伝えします。
- 未来思考の動詞は to不定詞
- 過去思考の動詞は 動名詞
もう少し詳しく解説していきます。
未来思考の動詞はto不定詞
to不定詞をとる動詞には、次のようなものがあります。
- decide to do:〜することに決める
- hope to do:〜することを願う
- wish to do:〜したいと思う
- resolve to do:〜することを決心する
- expect to do:〜することを期待する
- manage to do:なんとか〜する
- plan to do:〜する予定だ
- intend to do:〜するつもりだ
- desire to do:〜することを切望する
- promise to do:〜することを約束する
- offer to do:〜しようと申し出る
- seek to do:〜しようと努力する
- afford to do:〜する余裕がある
他にもありますが、これらの特徴は未来思考である点です。
未来思考とは「まだやっていなくて、これからすること」
を指します。例文で見ていきましょう。
I decided to be a teacher.(私は教師になることを決めた)
I hope to meet you again.(あなたにもう一度会うことを願います)

決めた時点、願った時点ではまだ何もしていないですね。
このように「まだやっていなくて、これからすること」=未来思考の場合は、原則 to不定詞 を取ります。
過去思考の動詞は動名詞
動名詞をとる動詞には、次のようなものがあります。
- enjoy doing:〜するのを楽しむ
- be used to doing:〜するのに慣れている
- give up doing:〜するのを諦める
- admit doing:〜するのを認める
- appreciate doing:〜するのに感謝する
- resist doing:〜するのに抵抗がある
- avoid doing:〜するのを避ける
- finish doing:〜するのを終える
- escape doing:〜するのを逃れる
- put off doing:〜するのを延期する
- postpone doing:〜するのを延期する
- stop doing:〜するのを止める
- miss doing:〜するのを逃す
- deny doing:〜するのを否定する
特徴は過去思考である点です。
過去思考とは「すでにやった(ている)こと」
を指します。
We enjoyed playing soccer.(私たちはサッカーするのを楽しんだ)
I gave up studying English.(私は英語を勉強することを諦めた)

すでに行っていないと楽しんだり諦めたりすることもできません。
原則と例外を合わせて覚えておくことで、すぐに判断できるようになります。
原則もあれば例外がある
例外① look forward to
look forward to 〜 は「〜することを楽しみにする」。未来思考に見えますが 動名詞 を用います。
I am looking forward to playing soccer with you. (あなたと一緒にサッカーをすることを楽しみにしています)
例外② mind
mind は「〜するのを気にする」。これも 動名詞 を用います。
Would you mind opening the window? (窓を開けても気にしませんか?→いいですか?)
原則を押さえておけば、例外だけ暗記すればよいので効率的です。
練習問題(TOEIC形式:動名詞 vs to不定詞)
Q1. The company decided ______ a new branch in Osaka.
(A) open / (B) opening / (C) to open / (D) opened
👉 正解:(C) to open
💡 decide は「これからやること」=to不定詞
Q2. She enjoys ______ English songs in her free time.
(A) sing / (B) singing / (C) to sing / (D) sung
👉 正解:(B) singing
💡 enjoy は「すでにやっていること」=動名詞
Q3. He promised ______ me with my homework.
(A) help / (B) helping / (C) to help / (D) helped
👉 正解:(C) to help
💡 promise は未来思考=to不定詞
Q4. They avoided ______ late for the meeting.
(A) be / (B) being / (C) to be / (D) been
👉 正解:(B) being
💡 avoid は過去思考=動名詞
Q5. I hope ______ you again soon.
(A) see / (B) seeing / (C) to see / (D) seen
👉 正解:(C) to see
💡 hope は未来思考=to不定詞
全問正解できた方は、この考え方が定着しています。
メガフェップスと前置詞+動名詞
ここまでの内容で十分判断できますが、受験でよく使われる基準も共有します。
メガフェップス(動名詞をとる代表動詞群)
megafepsという、動名詞をとる動詞の頭文字をまとめたものがあります。
mind / enjoy / give up / avoid / finish / escape / put off / stop
しかし一個一個覚えるのは面倒なので、原則・例外で覚えるほうが実戦的です。
前置詞+動名詞も動名詞
前置詞の後ろには名詞=動名詞 を置きます。
We took turns in cooking dinner.(交代で夕食を作った)
× in to cook のように前置詞が連続する形は不可
to不定詞と動名詞の両方を取れる動詞
ここまで原則で覚えてもらいましたが、例外ももう少し見ていきましょう。
基本的な考え方は変わらないので安心してください。
未来思考か過去思考かで意味が変わる
to不定詞か動名詞かで意味が変わる動詞はこちらです。
詳しく例文で見ていきましょう
remember to do / doing
I remember to meet him.(私は彼に会うことを覚えている)
I remember meeting him.(私は彼にあったことを覚えている)
to不定詞の場合は未来思考なのでまだ彼にはあっていません。一方、動名詞は過去思考なのですでに彼にあったことがあります。
forget to do / doing
I forgot to lock the door.(私は鍵をかけることを忘れた)
I forgot locking the door.(私は鍵をかけたことを忘れた)
to不定詞の場合は未来思考なので鍵はかけていません。一方、動名詞は過去思考なのですでに鍵をかけた可能性があります。
try to do / doing
I tried to open the door.(私はドアを開けようとした)
I tried opening the door.(私はドアを開けてみた)
to不定詞の場合は未来思考なのでまだドアを開けていません。一方、動名詞は過去思考なのですでにドアを開けています。
stop to do / doing
He stopped to smoke.(私はタバコを吸うために立ち止まった)
He stopped smoking.(彼はタバコを吸うことを止めた)
to不定詞の場合は未来思考なのでタバコをまだ吸っていません。一方、動名詞は過去思考なのですでにタバコを吸っていました。
動名詞の意味上の主語は所有格と目的格
動名詞の意味上の主語は、原則所有格(目的格)です。
例外として意味上の主語が文全体の主語または一般の人になっている場合があります。
例文を見ていきましょう。
She insisted on his joining the club.(彼女は、彼がクラブに入ることを強く主張した)
前置詞onの後ろにあるので、joiningは動名詞になっています。そしてjoin(参加)するのは所有格hisで表されている彼となります。
She insisted on joining the club.(彼女はクラブに入ることを強く主張した)
これは前置詞onの後ろの動名詞の前には何もないので、意味上の主語=文全体の主語であるSheとなります。
Talking in the library is prohibited.(図書館での会話は禁止されている)
Talkingの意味上の主語が文中に記されていません。この場合は一般の人となります。
動名詞の否定はnot + ~ing
動名詞の否定は動名詞の前にnotを置くだけです。
例文を見ていきましょう
She enjoys not working on weekends.(彼女は週末に働かないことを楽しんでいる)
このように、動名詞の前にnotを置くこと動名詞の否定を作ることができます。
動名詞の完了形の場合もnotを置くだけ
動名詞の完了形の否定も、動名詞の前にnotを置くだけです
例文を見ていきましょう
They were proud of not having made the same mistake again.(彼らは同じ間違いを再びしなかったことを誇りに思った)
notではなくneverを使ってより強い否定をすることもできます。
She is proud of never being late for class.(彼女は授業に遅刻したことがないことを誇りに思っている)
動名詞の完了形にする場合も同様です。
She is proud of never having been late for class.(彼女は授業に遅刻したことがなかったことを誇りに思っている)
動名詞の時制は原則主節の時制に従う
動名詞の時制は、原則として主節の時制に従うことになっています。
例文を見ていきましょう。
He is proud of being a doctor.(彼は医者であることを誇りに思っている)
beingの時制は主節であるisと同じ現在形です。彼は現在医者で、現在も誇りに思っていることがわかります。
ではこの場合はどうでしょうか
He was proud of being a doctor.(彼は医者であることを誇りに思っていた)
beingの時制は主節であるwasと同じ過去形です。彼は過去に医者であり、過去に誇りを持っていたことがわかります。
動名詞の完了形は例外
動名詞の完了形は主節よりも1つ時制を過去にします。
例文を見ていきましょう。
He is proud of having been a doctor.(彼は医者であったことを誇りに思っている)
beingの時制は主節であるisよりもひとつ過去の過去形です。彼は過去に医者だったという誇りを持っていたことがわかります。
節の文を動名詞の文に書き換える
節の文を動名詞に書き換えることができます。
そうすることで、動名詞の意味上の主語や時制、否定などをはっきりすることができます。
例文を見ていきましょう。
He is proud that he is a doctor. =He is proud of being a doctor.
主節も現在形、節も現在形なのでbeingでOKです
ではこの場合はどうでしょうか
He is proud that he was a doctor. = He is proud of having been a doctor.
主節が現在形、節が過去形なのでhaving beenになります
このように、書き換えることが可能になっています
動名詞の熟語(慣用表現)
動名詞の熟語はたくさんあるので、今回は10個に絞りました。
1. be busy ~ing 意味:〜するのに忙しい
💡「busy=忙しい」→ すぐ後ろに動作(〜ing)が来るイメージ
例:She is busy preparing for the test.(彼女はテスト準備で忙しい)
2. It’s no use ~ing 意味:〜しても無駄だ
💡「use=役に立つ」→ no use=役に立たない → 〜しても無駄
It’s no use crying over spilt milk.(こぼしたミルクを嘆いても無駄だ)
3. have difficulty (in) ~ing 意味:〜するのに苦労する
💡「difficulty=困難」→ 困難を持っている状態 → 苦労する
He has difficulty speaking English.(彼は英語を話すのに苦労する)
4. be worth ~ing 意味:〜する価値がある
💡「worth=価値がある」→ 後ろに動作が来て「〜する価値」
This book is worth reading.(この本は読む価値がある)
5. spend time/money (in) ~ing 意味:〜するのに時間/お金を費やす
💡「spend=使う」→ timeやmoneyを動作に使うイメージ
She spends a lot of time studying.(彼女は勉強に多くの時間を費やす)
6. cannot help ~ing 意味:〜せずにはいられない
💡「help=避ける」 → 〜しないことには避けることができない
I cannot help thinking so.(そう考えざるを得ない)
7. be used to ~ing 意味:〜することに慣れている
💡「to」は前置詞なので動名詞 → 「〜するのが普通」
He is used to getting up early.(彼は早起きに慣れている)
8. be accustomed to ~ing 意味:〜することに慣れている
💡 be used to と同義。TOEICなどではこちらもよく出る
She is accustomed to working late.(彼女は遅くまで働くことに慣れている)
9. prevent A from ~ing 意味:Aが〜するのを妨げる
💡「from+動作=〜から引き離す」イメージ
The rain prevented us from playing soccer.(雨でサッカーができなかった)
10. There is no ~ing 意味:〜することはできない(=It’s impossible to…)
💡「no+動作」=絶対できない
There is no telling what will happen.(何が起こるかは予測できない)

他にもたくさんありますが、まずは1つずつゆっくり消化していきましょう。
この記事のまとめ
動名詞とto不定詞は、丸暗記ではなく「未来思考/過去思考」という原則で理解することで効率的に学習できます。核心を理解することでより分かりやすくなったはずです。
単語と一緒に、文法知識も伸ばしていきましょう

Readingは特に時間配分が命です。時間をかけずに解けるようになりましょう。
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