この記事では、英語が苦手でも半年でTOEIC700点を目指す方法を、3ヶ月でTOEIC400点から800点に達成したパパ先生が解説していきます
この記事では、TOEIC700点を目指すために必要な文法について解説していきます

丸暗記しようとせず、納得しながら文法を学んでいきましょう。
現在分詞と過去分詞の働き
分詞には、大きく2つの働きがあります。
- 名詞を修飾する
- 補語(C)になる
また、現在分詞と過去分詞の違いは次の通りです。

それぞれの働きについて、もう少し詳しく解説していきます。
名詞を修飾する
特徴の1つ目は「名詞を修飾する」です。
そこで覚えておきたいルールはこちら。
一語で修飾する場合は名詞の前に置き、二語以上で修飾する場合は名詞の後ろに置く。
例文で確認していきましょう。
Look at the running man.(走っている男性を見て)
Look at the man running in the park.(公園を走っている男性を見て)
一語(running)で修飾する場合は名詞の前、二語以上(running in the park)で修飾している場合は名詞の後ろに置いてあるのがわかると思います。
Look at the broken window.(壊れた窓を見て)
Look at the book written in Japanese.(日本語で書かれた本を見て)
「窓が割られる」「日本語で書かれる」のように受動関係になっています。
同じく修飾する語数で名詞の前に置くか後ろに置くかが異なっています。
補語(C)になる
補語になる場合は、第二文型(SVC)と第五文型(SVOC)の2パターンあります。
第二文型はS=Cなので、「Sが〜する」「Sが〜される」かで現在分詞か過去分詞のどちらかなのかを考えます。
第五文型はO=Cなので、「Oが〜する」「Oが〜される」かで考えていきます。
He came running to me.(彼は私のところへ走ってきた)
S(彼)=C(走る)
He sat surrounded by everyone.(彼はみんなに囲まれて座っている)
S(彼)=C(囲まれる)
I saw her crossing the street.(私は彼女が通りを横切るのを見た)
O(彼女)=C(横切る)
They kept the door locked.(彼らはドアを閉めたままにした)
O(ドア)=C(ロックされている)
付帯状況のwith
付帯状況のwithは、with+OCの形を取ります。Cの位置に分詞が来る事があり、O=CなのでSVOCと同様に考えればOKです。
She ran with her hair waving.(彼女は髪をなびかせながら走った)
He sat with his αrm folded.(彼は腕を組みながら座っていた)
感情動詞は主語で現在分詞か過去分詞かを判断する
感情動詞とは
感情動詞とは、surprise(驚かせる), excite(ワクワクさせる)などの動詞のことです。
「この場合はexcitingだったかな、excitedだったかな」と困惑する人も少なくないと思います。
主語が人なら過去分詞、人以外なら現在分詞
基本的には、人は感情を外部から受け取る側なので、過去分詞になります。一方で、人以外は感情を受け取ることはないので現在分子となります。
例文で確認していきましょう。
Many people were excited.(多くの人がワクワクしていた)
The gαme was exciting.(その試合はワクワクさせるものだった)
TOEIC頻出「感情動詞」ランキング

TOEICでよく出る感情動詞をランキング形式で紹介します。
- expect – 期待する
- appreciate – 感謝する/高く評価する
- prefer – 好む
- enjoy – 楽しむ
- hope – 望む
- thank – 感謝する
- apologize – 謝る
- recommend – 推薦する
- advise – 忠告する
- regret – 後悔する/残念に思う
- complain – 不満を言う
- wish – 願う
- admire – 賞賛する
- respect – 尊敬する
- apprehend – 心配する(やや硬い語、稀出)
TOEICでの使われ方のポイント
- ビジネス文脈で出る感情動詞
- We appreciate your cooperation.(ご協力ありがとうございます)
- I regret to inform you that…(残念ながら〜をお知らせいたします)
- We appreciate your cooperation.(ご協力ありがとうございます)
- リスニングでよく出る動詞
- I hope you can join us.
- We really enjoyed the presentation.
- I hope you can join us.
- 依頼・謝罪系
- We apologize for the inconvenience.
- Thank you for waiting.(動詞thankの形も重要)
- We apologize for the inconvenience.

感情動詞のケアレスミスを減らしていきましょう。
分詞構文の訳し方は適当でOK
訳し方は次の通りです。
例文で確認していきましょう。
原則:適当「て」「で」
分詞構文の訳し方は、適当に2つの文を繋ぐイメージです。
Seeing me, he ran away.(私を見て、彼は逃げた)
Having a cold, he saw a doctor.(風邪をひいて、彼は医者に診てもらった)
Going to Tokyo, I watched a soccer game.(東京に行って、彼はサッカーの試合を見た)
このように、前半部分と後半部分で繋がりがあるように、適当に訳していきます。
例外:文末にある場合「そして〜」「〜しながら」
分詞構文は、3つのパターンが存在します。
- 文頭パターン:〜ing, SV…
- 文中パターン:S, 〜ing, V…
- 文末パターン:SV…, 〜ing
原則として①②の場合は適当に訳してOKですが、③だけは「そして〜」「〜しながら」と訳していきましょう。どちらで訳すかは文脈で判断します。
例文で確認していきます。
He came to her, asking her to dance with him.(彼が彼女のところに来て、そして一緒に踊ってくれと頼んだ)
She waved her hand, smiling brightly.(明るく微笑みながら、彼女は手を振った)
このように、文脈に応じてどちらが適切かを判断しながら訳していきましょう。
分詞構文の問題解法
分詞構文の問題には次のようなものがあります。
Q1. _____ the instructions carefully, the staff were able to assemble the machine without any problem.
A) Follow B) Following C) Followed D) Follows

このような問題が出た場合、どのように問題を解いて行けばいいでしょうか。
結論、次の手順で解いていきます。
- 副詞の位置にあることを確認
- 意味上の主語を復活
- 能動or受動関係を見極める
順番に解説していきます。
①副詞の位置にあることを確認
_____ the instructions carefully, が、副詞の位置にあることがわかります。
なぜかというと、
SVの前のカタマリは全体で副詞
というルールがあるからです。
the staff wereがSVになっているので、その前のカタマリは全体で副詞であると言えます。
したがって次の手順に進みます。
②意味上の主語を復活
分詞構文の意味上の主語は文全体の主語と一致するため、それを復活させます。
the staff _____ the instructions carefully, the staff were able to assemble the machine without any problem.
A) Follow B) Following C) Followed D) Follows
いよいよ最後の手順へと進みます。
③能動or受動関係を見極める
最後に、分詞構文の主語と分詞構文の関係が能動関係か受動関係かを見極めます。
the staff _____ the instructions carefully, the staff were able to assemble the machine without any problem.
A) Follow B) Following C) Followed D) Follows
スタッフが「説明書に従う」のと「説明書に従わされる」のでどちらが自然かと言えば従うのが自然です。よって、能動関係のB) Followingが正解となります。
分詞構文の練習問題
では実際に練習問題にチャレンジしていきましょう。
Q2. _____ with the new policy, many employees expressed their concerns during the meeting.
A) Dissatisfy B) Dissatisfied C) Dissatisfying D) Dissatisfies
①副詞の位置にあることを確認
②意味上の主語を復活
many employees _____ with the new policy, many employees expressed their concerns during the meeting.
A) Dissatisfy B) Dissatisfied C) Dissatisfying D) Dissatisfies
③能動or受動関係を見極める
不満を感じる→感情動詞は主語が人の時は受動態になるというルールがありました。よって、B) Dissatisfiedが正解です。
Q3. _____ all the documents, she submitted the report to her manager.
A) Reviewing B) Review C) Reviewed D) Reviews
①副詞の位置にあることを確認
②意味上の主語を復活
she _____ all the documents, she submitted the report to her manager.
A) Reviewing B) Review C) Reviewed D) Reviews
③能動or受動関係を見極める
彼女は「書類を見直す」「書類に見直される」であれば、見直す方が自然なのでA) Reviewingが正解です。
最後の2問は自分で解いてみましょう。
Q4. _____ in a hurry, he forgot to bring his ID card to the office.
A) Be B) Being C) Been D) Was
彼は急いでいると考える方が自然なので、B) Beingが正解です。
Q5. _____ for over 20 years, the company has built a strong reputation in the industry.
A) Operate B) Operates C) Operating D) Operated
会社は営業していると考える方が自然なので、C) Operatingが正解です。
独立分詞構文
独立分詞構文とは、
意味上の主語≠文全体の主語の場合に、意味上の主語が残るタイプの分詞構文
のことです。
例文で確認しましょう。
The weather being fine, we decided to have the meeting outside.(天気が良かったので、私たちは外で会議をすることにした。)
このように、The weather ≠ weではないので分詞構文で意味上の主語が残っています。
独立分詞構文を練習問題で確認
There _____ no questions, the presentation came to an end.
A) was B) were C) being D) been
答えは、C) beingです。独立分詞構文の説明をした後だったので簡単に解けた人もいると思いますが、急にこの問題が出てきたらどうでしょうか。
きっとB) wereを選ぶ人が多かったと思います。
ではなぜB) wereではダメなのか。次のような英語のルールがあるからです。
動詞の数−1=接続詞・関係詞の数
もしB) wereを入れてしまった場合、動詞が2つになってしまいます。
すると、2−1=1となってしまい1つ接続詞・関係詞が必要になりますが、文章のどこにもありません。
よって動詞を選ぶことはできないというのが理由です。
分詞構文の完了形は時制を一つ過去にずらす
原則、分詞構文の時制は主節の時制と同じになります。
しかし、分詞構文の完了形の場合は時制が過去に1つズラして考えます。
例文で確認していきます。
Going to Tokyo, I watched a soccer game.(東京に行って、サッカーの試合を見た)
サッカーの試合を見たのが過去なので、東京に行ったのも過去になります。
分詞構文の完了形の場合は次のようになります。
Having finished my homework, I watched TV.(宿題を終えて、私はテレビを見た)
テレビを見たのが過去なので、宿題を終えたのはもっと過去の大過去になります。
分詞構文の慣用表現
1. 独立分詞構文(定型表現)
- Weather permitting
Weather permitting, the event will be held outdoors.
(天候が許せば、そのイベントは屋外で開催されます。) - Generally speaking
Generally speaking, customers prefer faster delivery.
(一般的に言えば、顧客はより速い配送を好みます。) - Frankly speaking
Frankly speaking, the project needs more resources.
(率直に言うと、そのプロジェクトにはもっと資源が必要です。) - Strictly speaking
Strictly speaking, the rule applies to all employees.
(厳密に言えば、その規則は全社員に適用されます。) - All things considered
All things considered, the merger was a success.
(すべてを考慮すると、その合併は成功でした。) - Judging from ~
Judging from the sales data, the new product is doing well.
(販売データから判断すると、新製品は順調です。)
2. 理由・条件を表す表現
- Given ~
Given his experience, he is the best candidate for the position.
(彼の経験を考えると、その職には最適な候補者です。) - Considering ~
Considering the tight schedule, the team did an excellent job.
(厳しいスケジュールを考えると、チームは素晴らしい仕事をしました。) - Provided (that) ~ / Providing ~
Providing no delays occur, the shipment will arrive tomorrow.
(遅延がなければ、出荷は明日到着します。) - Supposing ~
Supposing the client agrees, we can sign the contract next week.
(顧客が同意すれば、来週契約を結べます。)
3. 付帯状況を表す表現
- Talking of ~
Talking of marketing, have you seen the latest campaign?
(マーケティングといえば、最新のキャンペーンを見ましたか?) - Speaking of ~
Speaking of deadlines, we need to finish the report by Friday.
(締め切りといえば、金曜日までに報告書を仕上げる必要があります。) - That being said / That said
The budget is limited. That being said, we must find a solution.
(予算は限られています。そうは言っても、解決策を見つけなければなりません。) - Having said that
The service is expensive. Having said that, many customers find it valuable.
(そのサービスは高価です。とはいえ、多くの顧客は価値があると考えています。)
4. TOEIC頻出のビジネス文脈
- There being no further questions, the meeting was adjourned.
(これ以上質問がなかったので、会議は閉会しました。) - The contract being signed, the project could officially begin.
(契約が締結されたので、プロジェクトを正式に開始できました。) - Time permitting, we will discuss the remaining issues.
(時間があれば、残りの問題について話し合います。)

これらを覚えておくことで、リーディングの処理速度が格段に早くなります。
この記事のまとめ
分詞構文は、能動か受動かという判断軸を間違わなければ、原則で理解することで効率的に学習できます。核心を理解することでより分かりやすくなったはずです。
単語と一緒に、文法知識も伸ばしていきましょう

Readingは特に時間配分が命です。時間をかけずに解けるようになりましょう。
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