「総合型選抜って実際どれくらい受かるんですか?」部活引退後、進路に悩む高校3年生からよくこんな質問を受けます。確かに気になりますよね。でも実は、合格率だけを見ていても意味がないんです。

君は総合型選抜の合格率を調べてるみたいだけど、何%だったら受験するつもり?

う〜ん…50%以上だったら安心できるかな?

それって、宝くじの当選確率を見て買うかどうか決めてるのと同じだよ。大事なのは『自分が受かる条件』を作ることなんだ。
文部科学省の調査では、私立大学の93.4%が総合型選抜を導入しており、まさに「受けやすくなった」と言えます。しかし、出願条件や評価基準は大学によって全く違うため、実質倍率は1.1~2.5倍程度と大きく異なります。

教員として10年以上多くの生徒を見てきた私の経験では、「合格率30%の大学に受かる生徒」と「80%の大学に落ちる生徒」の違いは、「自分の強みをアピールできるか」と「大学の求める人物像を上手くマッチさせられるか」だと感じています。
この記事では、評定平均が3付近でも総合型選抜で逆転合格を狙える5つの実践戦略をお伝えします。親御さんに安心して相談でき、志望校の先生に自信を持ってアピールできる「あなただけの合格の土俵」を、今から一緒に作っていきましょう。
1. 総合型選抜の現実を知ろう
📊 導入率と実際の競争状況の再確認
大学種別 | 導入率 | 平均倍率 | ポイント |
---|---|---|---|
私立大学 | 93.4% | 1.1~2.5倍 | 出願条件が大学により大きく異なる |
国立大学 | 78.0% | 3.8倍 | 評定や英検が必須の場合が多い |
公立大学 | 43.6% | 4.6倍 | 募集人員が少なく競争が激しい |
出典:文部科学省「令和5年度大学入学者選抜における総合型選抜の導入効果に関する調査研究」
⚠️ 注意すべきポイント
- 導入率≠受けやすさ → 出願条件をクリアできるかが重要
- 人気学部は倍率上昇中 → 戦略的な大学選びが必須
- 評定不問でも調査書は提出必須 → 総合的な評価は変わらず

受けやすいということは、それだけ競合相手も多いっていうことなので注意!
2. 合格可能性を高める5つの実践戦略
🎯 戦略1:アドミッションポリシーを攻略せよ
やること: 志望校のポリシーと自分の強みを照らし合わせる
【実践手順】
1. 大学公式サイトの「3つのポリシー」をチェック
2. キーワードを抜き出す(例:協調性、リーダーシップ、国際性)
3. 自分の経験と重なる部分をリスト化
4. 具体的なエピソードを準備
成功例: サッカー部副キャプテン → 「協調性とリーダーシップのバランス」重視の大学で合格✨
📝 戦略2:ストーリーで志望理由を組み立てる
過去 → 現在 → 未来 の流れで一貫性を作る
時系列 | 内容例 | ポイント |
---|---|---|
過去 | サッカー部で国際交流試合を経験 | 具体的な体験がある |
現在 | だから○○大学国際学部で学びたい | なぜこの大学なのか |
未来 | 将来は地域の国際化に貢献したい | 社会への還元 |
🔍 戦略3:努力の「プロセス」を言語化する
結果より過程が重視されます!
✅ 効果的なアピール例
- 毎日30分早く練習場に到着(継続力)
- 苦手科目のノート作成を3年間継続(改善力)
- 文化祭で対立した意見をまとめた経験(調整力)
✍️ 戦略4:小論文・面接の効率的対策
試験種別 | 対策頻度 | 期間 | 重要ポイント |
---|---|---|---|
小論文 | 週1回60分 | 3ヶ月 | 基本構成:序論→本論→結論 |
面接 | 月2~3回 | 3ヶ月 | 想定問答20問を準備 |
基本の小論文構成
序論(2~3行):自分の立場・意見を明確に
本論(全体の7割):根拠・理由・具体例
結論(2~3行):まとめ・今後の展望
🌟 戦略5:英検で客観的実績を作る
英検3級 → 準2級への道のり
項目 | 3級 | 準2級 | 対策法 |
---|---|---|---|
語彙数 | 1,100~1,700語 | 2,600~3,600語 | 単語帳1冊を完璧に |
学習時間 | 20~30時間 | 25~35時間 | 1日1時間×1~2ヶ月 |
合格率 | 約50% | 約35% | 過去問3回分を徹底演習 |

5つの戦略は順番に進んでいこう。一個飛ばしは厳禁ですよ。戦略を立てられたらいよいよ大学選びを本格に進めていこう。
3. 戦略的大学選びの方法
📋 大学リスト作成の手順
- 現状チェック
- 評定平均値
- 英検取得級
- 部活・委員会経験
- 3段階で分類
第一志望群(2~3校)
チャレンジ校 実力相応群(2~3校)
現実的合格圏 安全校群(2~3校)
- 出願条件マッチング
- 評定制限の有無
- 英検要件
- その他条件(オープンキャンパス参加など)
🎯 狙い目のパターン
- 新設学部・学科(知名度が低く穴場)
- 理系の文系寄り学科(情報社会学科など)
- 地方キャンパス(都心より倍率低)

あくまでも「合格すること」がゴールではなく、「合格してから何をしたいのか」がゴールなのでそこはブレないようにしましょう。
4. 英検準2級で逆転を狙う
⏰ 部活引退後の取得スケジュール
7月:出願・対策開始
8月:集中学習期間(夏休み活用)
9月:受験
10月:結果発表 → 総合型選抜出願
💰 英検活用できる大学例
大学名 | 学部 | 条件 | 優遇内容 |
---|---|---|---|
津田塾大学 | 学芸学部英語英文学科 | 2級以上 | 総合型選抜出願可(倍率2.7倍) |
国際基督教大学 | 教養学部 | 準1級以上 | 出願資格 |
早稲田大学 | 国際教養学部 | 準1級 | 14点加算 |
📖 短期合格の学習法
- 語彙力強化(最重要)
- 英検準2級用単語帳を選択
- 毎日100語×1ヶ月で完了
- 過去問演習
- 公式サイトから3回分ダウンロード
- 時間制限で本番形式
- リスニング対策
- シャドーイング練習
- 音声は1回のみなので集中力が鍵

英検は自分の強みをアピールするのにうってつけの資格とも言えます。

5. よくある不安と解決策
Q1. 評定が低くても大丈夫?
A. 英検+活動実績で十分補えます。評定制限なしの大学も多数あり。
Q2. 小論文・面接の練習期間は?
A. 各3ヶ月、定期的な練習が効果的。完璧を目指さず7割伝われば合格圏。
Q3. オンライン塾のメリットは?
A. 地方でも質の高い指導、通塾不要、料金も対面より安価。

まとめ:今すぐ始められること
🚀 今日からできる3つのアクション
- 志望校のアドミッションポリシーを読む(30分)
- 自分の強み・経験をリストアップ(1時間)
- 英検準2級の申込確認(10分)
💡 成功の鍵
合格率の数字に惑わされず、自分だけの合格ストーリーを作ることが最重要です。
評定3.3、英検3級からのスタートでも全く問題ありません。私の教え子の多くが「平均的」な高校生でしたが、戦略的な準備で第一志望合格を勝ち取っています。
パパ先生からのメッセージ
総合型選抜は「自分探しの旅」でもあります。この準備過程で得られる自己理解は、大学生活や将来の人生でも必ず役立ちます。一緒に頑張りましょう!

まずは現状分析から始めて、「合格への道筋」を一緒に考えましょう!See you! 👋
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