朝6時、子どもの準備に自分の身支度、バタバタの出勤ラッシュ…。気づけば今日も一日あっという間に終わってしまった。

私、ちゃんと両立できてるのかな?
そんなふうに悩んでいるあなたは、決して一人じゃありません。2020年の統計では、共働き世帯は1,240万世帯を超え、全体の約7割がこの両立の課題と向き合っています。


パパ先生、最近本当にしんどくて…。私って母親失格なんでしょうか?

待って待って!まずはその『失格』って言葉、今すぐ頭から消してください!私なんて月に1回完璧な日があればいい方です(笑)
僕自身、英語教師として10年以上子どもたちと向き合ってきて、そして2児のパパとして毎日奮闘している中で確信していることがあります。それは、完璧を目指すと心が折れるということ。
この記事では、現実的な時間管理術から気持ちの整理方法まで、頑張りすぎずに両立を続けるためのコツをお伝えします。読み終わる頃には、きっと「明日からもう少し肩の力を抜いてやってみよう」と思えるはず。
何より大切なのは、今この瞬間もお疲れさまで頑張っているあなた自身を、まずは認めてあげることなんです。
はじめに|両立は当たり前じゃない

仕事と子育て、ちゃんと両立できてるかな…
家事に仕事に育児に、気づけば息をつく暇もなく1日が終わっていく。そんな日々を送る中で、「このままでいいのかな」「もっと頑張るべき?」と自問自答している方も多いのではないでしょうか。
そもそも、「働くか、子育てに専念するか」を自由に選べる人ばかりではありません。経済的な事情やキャリアの都合で、「本当はもっと子どもと一緒にいたいけれど、働かざるを得ない」というご家庭もたくさんあります。

そんな中、「両立しなきゃ」とがんばっているあなたは、すでに十分偉い!
この記事では、そうお伝えしたいと思います。
なぜ両立はこんなに大変なのか?
理由1:24時間のうち”自分の時間”がゼロに近い
仕事と子育て、両方こなすというのは、24時間365日、気の抜けないフル稼働状態。朝は家族の支度と自分の準備。日中は仕事。帰宅後はご飯づくり、片付け、宿題のフォロー、お風呂、寝かしつけ…。

引用:平日15時まで働くワーママの1日。~”頑張りすぎない”子育て術とは~|IS factory note

1人の時間なんて1時間ほどしかない…なんてこともあります。
理由2:育児100点・仕事100点どちらも求められる
社会や周囲の期待も重なり、「仕事でも成果を出したい」「子育ても手を抜きたくない」と思うのは自然なこと。でも、どちらも100点を目指すのは、正直ムリがある。

それなのに「自分はできていない」と自己嫌悪してしまうママも珍しくありません。
理由3:社会の仕組みがまだ両立しづらい
6歳未満の子どもを持つ共働き家庭でも、妻の家事分担割合は77.4%という統計があります。つまり、働いていても家事の8割近くを女性が担っているのが現実。

引用:共働き世帯における家事分担のリアル | 月刊不動産 | 公益社団法人 全日本不動産協会
- 保育園に預けるだけで朝の戦争
- 預かり時間に制限があり、残業ができない
- 子どもの発熱で突然の早退
- 職場の理解が十分でない
- ワンオペになりがち

このような環境で「ちゃんとやろう」としているだけで、すごいんです。
平均点で十分。完璧じゃなくて大丈夫。
仕事も育児も「完璧」を目指せば目指すほど、息ができなくなります。平均点でいいんです。いや、平均点を取れている時点で本当にすごいです。
本来3人分のタスクを1人で背負っているようなものです。「偉いな、自分」って、心の中で言ってあげてください。それが毎日を乗り越えるエネルギーになります。
実際に僕の同僚で、2歳と0歳の子どもを育てながら働くお母さんがいます。彼女はよく「今日は冷凍食品とコンビニ弁当で夕飯済ませちゃった」と笑いながら話していますが、それでも子どもたちは元気いっぱい。「手作りじゃなきゃダメ」なんてルールはどこにもないんです。
両立を続けている人たちのリアルな工夫
では、実際に仕事と子育てを両立している方々は、どんな工夫をしているのでしょうか?ここではよく聞かれる具体例をいくつか紹介します。
家事の外注に踏み切る
時短家電活用例
家電 | 節約できる時間 | 時短効果 |
---|---|---|
食洗機 | 1日約30分 | ★★★ |
ドラム式洗濯乾燥機 | 1日約20分 | ★★★ |
ロボット掃除機 | 1日約15分 | ★★☆ |
電気圧力鍋 | 1日約15分 | ★★☆ |
その他の外注サービス
- 週1回の家事代行サービスの活用
- 食材宅配やミールキットの活用
- ネットスーパーの定期利用
「手抜きではなく”手間抜き”」と割り切ることで、心に余裕が生まれます。
「お金がかかるのが心配…」という方へ: 2025年4月から2歳未満の子を育てる時短勤務者に「育児時短就業給付」として賃金の10%が支給される制度も始まりました。こうした給付金を活用して、時短家電や外注サービスに投資するのも一つの手です。詳しくはこちらをチェックしてください。https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/001395073.pdf
仕事の優先順位を見直す
- フルタイムから時短勤務へシフト
- リモートワーク可能な職場へ転職
- 副業や在宅ワークを取り入れる
「働き方を変える」という選択肢は、今後さらに一般的になっていくはずです。実際、2025年4月から段階的に、3歳~小学校就学前の子を育てる従業員に対して、テレワークや時短勤務など柔軟な働き方を選択できる制度の整備が企業に義務付けられています。
厚生労働省 育児・介護休業法 改正ポイントのご案内https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/001259367.pdf
自分時間を確保する家庭のルール
- 月に1度でも、「1人カフェタイム」を死守
- 夫婦で「ご褒美タイム交代表」をつくる
例:土曜日の午前は母、日曜の午後は父、など
「今日は母の日、明日は父の日」、 そんな軽やかな発想で、それぞれの「回復時間」をつくってあげると、家族の関係にも良い風が吹きます。
僕の知り合いの家庭では、「パパママ休憩タイム」というルールがあります。平日は19時以降、休日は午前中など、お互いが1時間ずつ完全に自由になれる時間を作っているんです。その間、もう一方が子どもの面倒を100%見る。「たった1時間だけど、この時間があるから頑張れる」と話していました。
「夫が協力してくれない…」という方へ: 共働き夫婦の家事分担は「妻の方が多い」が8割超えという調査結果もあり、多くの家庭で同じ悩みを抱えています。まずは「ゴミ出し」「お風呂掃除」など、夫でもできそうな家事から少しずつお願いしてみませんか?
どうしても働かなければいけない、その不安に寄り添いたい

子どもとの時間を減らしてまで、働く意味ってあるの?

生活のためとはいえ、後悔しないだろうか…
そんな不安を抱えて働いている方も多いと思います。でも、今のあなたが「子どものために頑張っていること」は、きっと子ども自身にも伝わります。
一緒にいる時間の長さよりも、「愛されている」と感じられる安心感の方がずっと大切。働くことは、生活を支えるためだけではなく、あなた自身が人として輝くための選択でもあります。
教員として多くの子どもたちを見てきた経験から言えるのは、「お母さんが笑顔でいる時間」の方が、「お母さんと一緒にいる時間の長さ」よりもずっと子どもの心に残るということ。

「お母さんは忙しいけど、帰ってきた時にぎゅっとしてくれる時間が一番好き」って話してくれる生徒がいました。時間の長さはそれほど関係ないんですね。
「子どもに申し訳ない気持ちが消えない…」という方へ: それは愛情深い証拠です。でも罪悪感を持ち続けると、せっかくの親子の時間も楽しめなくなってしまいます。週末や夜のちょっとした時間に、子どもとの「特別タイム」を作ることから始めてみませんか?
新しい制度も味方につけよう
2025年は働く親にとって大きな転換点となりました。国も本気で両立支援に取り組み始めています。
2025年4月開始の新制度まとめ
育児時短就業給付
- 2歳未満の子どもを育てる時短勤務者に、時短期間中の賃金の約10%を支給
- 例:時短で月20万円の場合、2万円が追加支給
柔軟な働き方の義務化
- 3歳以上小学校入学前の子を養育する親への時短勤務やテレワークなど柔軟な働き方の整備が企業に義務化
残業免除の拡大
- 残業免除の対象が「3歳未満」から「小学校入学前」に拡大
これらの制度を知らない人が多いのが現状です。まずは勤務先の人事部に「新しい両立支援制度について教えてください」と相談してみることをおすすめします。
「制度があっても職場で使いにくい雰囲気…」という方へ: 確かにまだ職場の理解が追いついていないケースもありますね。でも法律で決まったことなので、堂々と利用する権利があります。まずは信頼できる上司や人事担当者に相談してみることから始めてみませんか?
おわりに|今日も生き抜いたあなたは、立派です。
正解の数は、人の数だけあります。フルタイムでバリバリ働く人も、時短や在宅に切り替えた人も、育児に専念している人も。どんな選択にも、それぞれの背景と葛藤があります。

だから、誰かと比べる必要はありません。今日も家族のために、そして自分のために動いたあなたは、本当に立派です。
どうか、「がんばっている自分」を責めずに、少しだけでも自分を労い、自分にやさしくしてください。そして、「自分時間」「ご褒美タイム」も、ぜひ遠慮せず確保していきましょう。
その一歩が、また明日の笑顔につながっていきます。
💬 あなたの声も、ぜひ聞かせてください
このテーマに関して、あなたが工夫していること、悩んでいることがあれば、ぜひコメントやSNSで共有してください。一人じゃないと感じられることも、両立において大切なエネルギーになります。

ぜひたくさんの働くパパママを応援させてください!そのためにも役立つ記事を今後もたくさん発信していきます!See you! 👋
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