
先生、うちの子、英単語をノート1冊分書いてるのに全然覚えられないんです…
これは先日、ある保護者からいただいたご相談です。真面目な生徒さんで、毎日2時間かけて英単語をひたすら書いているのに、テストになると思い出せない──これは非常に多くの生徒が陥る“書いて覚える”学習の落とし穴です。

私自身、学生時代は「書けば覚える」と信じて勉強していましたが、今思えばかなり遠回りでした。
教員になってから改めて効率的な学習法を学び、たどり着いたのが 「書かない英単語学習法」 です。

えっ、書かなくていいんですか?

はい。実践すれば2時間かかっていた学習が30分で済み、しかも定着率が格段に上がります。
そして2ヶ月後…

娘が自分からスマホで英単語の勉強を始めたんです!

効率的で主体的な学習者になることができましたね!
はじめに|英語が苦手な親でも安心できる学び方
本記事では、大学受験まで使える定番単語帳『英単語ターゲット1200 改訂版』と、公式アプリ『ターゲットの友』を活用した、科学的かつ効果的な英単語の覚え方をご紹介します。


ターゲットシリーズは、1200 → 1400 → 1900と段階的にレベルアップできるのも魅力です。一度この学習法を身につければ、高校・大学入試まで一貫して活用できます。TOEIC対策には1100もおすすめです。私は1900と1100を使っていました。

子どもの英語学習に不安を感じているあなたも、この方法を実践すれば、きっと「うちの子、変わったな」と実感できるはずです。お子さんの将来の選択肢を広げるために、今日から一緒に始めてみませんか?
この記事のPoint:サイクル学習のススメ
中学生の英単語学習は、「出会い→意味理解→音の記憶→繰り返し」というサイクルを丁寧に回すことが鍵です。親が英語に苦手意識を持っていても、ターゲット1200+アプリ「ターゲットの友」を活用すれば、子どもが自分で覚えられる習慣が作れます。

理由①|エビングハウスの忘却曲線で記憶を強くする
なぜ翌日の復習が効果的なのか
ドイツの実験心理学者エビングハウスの研究によると、人は1時間後には約50%を忘れ、24時間後には約70%を忘れることが分かっています。

でも大丈夫!記憶科学では、翌日にもう一度出会うと記憶の定着率が劇的に上がることが知られているんです。
実際に私のクラスで試してもらったところ、従来の「1日で完璧に覚える」方法より、「毎日少しずつ出会う」方法の方が圧倒的に定着率が良かったんです。
具体的な学習スケジュール
日数 | 学習範囲 | ポイント |
---|---|---|
1日目 | No.1~100の単語 | 完璧に覚えなくてOK |
2日目 | No.1~200の単語 | なんとなく覚えている単語があればOK |
3日目 | No.101~300の単語 | 新しい範囲+復習 |
4日目 | No.201~400の単語 | リズムを作る |
5-12日目 | 同様に進める | 毎日100単語ずつ追加 |
13日目 | No.1~300の単語 | 全体復習開始 |
14日目 | No.301~600の単語 | 範囲を広げて復習 |
短くチェックすることで、記憶が”再活性化”されます。100単語が厳しい人は、50単語でも構いませんが、ペースが遅くなるのでできれば100単語で回していく方が良いです。
表のスケジュールでこなしていくと、1ヶ月で単語帳を約15周することができます!
不安を感じている親御さんへ:「え、うちの子に100単語なんて無理…」と思われるかもしれませんが、これは「完璧に覚える」のではなく「出会う」だけなので、意外とできちゃうんです。アプリを起動し単語帳をめくるだけでOKです。自然な流れで復習を促す環境づくりが効果的です。
理由②|視覚+聴覚+口頭で覚える五感学習の力
科学的根拠:なぜ音が重要なのか
教育学の研究では、視覚優先型、聴覚優先型、運動感覚優先型の3タイプに分類され、多くの人は複数の感覚を組み合わせることで学習効果が高まることが分かっています。

記憶と結びつく感覚をたくさん作っておくことが大切ってことです。
単語は視覚だけでなく聴覚や発音(口頭)も併せて覚えることで、長期記憶になりやすく、リスニング・リーディング力向上にもつながります。
ターゲットの友の活用法
アプリ「ターゲットの友」は音声再生と意味表示を自動再生でき、単語帳と連動して学習可能です。
基本的な使い方:
- まずは意味のみを確認し、慣れてきたら音を真似て発音してみる
- 例文ページで文脈理解を深める(腕試しに挑戦してみる)
- 再生速度や間隔を調整して自分のペースに合わせる

ちょっと脱線:実は私、学生時代に「発音なんて後回し」と思って、ひたすら書いて覚えていたんです。でも大学で初めて英語を話す授業があった時、単語は知ってるのに全然通じない…😅 あの時の恥ずかしさがあったからこそ、今は生徒たちに「最初から音も一緒に覚えよう」と伝えています。
理由③|「時間でなく量で管理」する自己マネジメント学習法
成果が見える目標設定の重要性
「1日何時間やったか」より、「何単語覚えたか」の方が成長が見えやすく、継続しやすくなります。
従来の時間管理 vs 量管理
管理方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
時間管理 | 机に向かう習慣がつく | 効率が悪くても時間だけが過ぎる |
量管理 | 達成感が明確 | 最初は時間がかかる場合も |
実践例:
- 「今日は100単語やった!」という達成感が積み重なる
- 書かずに耳と目と口中心の学習でも十分効率的
- アプリの進捗機能で可視化される
時間で管理すると焦りや停滞感につながりますが、「100単語」「10単語」など成果が見える目標設定なら、小さくても続けやすく自立学習へつながります。
親の心配: 「時間をかけて勉強してるのに成績が上がらない」という悩み、よく聞きます。でも量で管理すれば、「今日は◯個覚えた」という小さな成功体験が積み重なって、自然と自信につながるんです。
理由④|効果的なアプリ連動によって子どもの主体性を育てる
具体的な活用方法
アプリには、毎日「単語100個→アプリで音声復習」のルーティン化、ランキングや友達と競う機能を利用したやる気の刺激、自主練習モード・苦手特訓モードでピンポイントでの弱点補強などの機能があります。
段階的導入スケジュール:
週 | 主な活動 | 親のサポート |
---|---|---|
1週目 | アプリの基本操作を覚える | 一緒に設定 |
2週目 | 毎日の音声学習を習慣化 | 声かけ程度 |
3週目 | ランキング機能を試す | 結果を一緒に見る |
4週目〜 | 完全自立学習 | 見守りのみ |
「うちの子、スマホばっかり触って…」と心配するかもしれませんが、このアプリなら確実に勉強になるので安心してください😊
親が教えるより、「見守る仕組み」を作ることが習慣化とモチベーション維持のカギです。
理由⑤|定期テスト・受験対策にもつながる英語力の基盤づくり
単語力がすべての基礎
覚えた語彙を音声や文脈ごとに理解できることで、リスニング・読解・語彙の推測力が身につきます。
ターゲット1200は入試頻出語を分析済みで、学校の範囲確認にも使える教材です。
テストでの活用法
定期テスト対策:
- アプリで例文音声を聞きながら、テスト範囲とリンクさせる
- 苦手特訓モードで弱点を集中攻略
- 音声学習でリスニング問題にも対応
高校受験対策:
- 中学既習200語+高校必修1200語で基礎完成
- 熟語300個で表現力アップ
- 次のターゲット1400への橋渡し
単語学習→文脈理解→リスニング・読解力につながる順で学ぶことで、テストでも成果が出やすくなります。
あせらなくて大丈夫: 「他の子はもう英検準2級取ったらしい」なんて話を聞くと焦りますよね。でも大丈夫。ターゲット1200をしっかりマスターすれば、確実に英検3級は射程圏内。準2級も十分狙えます。周りと比べず、お子さんのペースで進めることが一番大切です。
完璧じゃなくていい、毎日の積み重ねが未来の力
- 1日1〜10単語でも、覚えられれば立派な成果です
- できない日があってもOK。1日やって1日休むのもあなたの立派なルーティンです
- 他の家庭と比べず、「うちの子にはうちのペース」がある
「今日は100個のうち10個覚えられた!」これはとても立派な成果です!
その小さな積み重ねが、自信と英語力の源になります。 あなたが見守り続けているだけで、子どもはしっかり育っています。
FAQ|よくある質問とアドバイス
Q1:アプリだけで覚えるのは効果薄い?
→ 単語帳とアプリが両方あるからこそ、視覚+音で覚えられます。どちらかだけでは欠けた刺激になりがちです。
Q2:書く練習は必要?
→ 初学者や英語苦手な子には、まず耳・口・目中心で習慣づけ。書く練習は後段で、英文を書く力が必要な段階で導入すれば十分です。
Q3:毎日続かないと意味ない?
→ たとえ週4日でも、定期的に復習して積み重ねることが大切。アプリ通知を活用すれば習慣化につながります。
まとめ
- 「出会い→意味理解→音→繰り返し」のサイクルが英単語定着の鍵
- 「ターゲット1200+ターゲットの友」の連携は、科学的視点と実用性を兼ね備えた強力な学習手法
- 親は教えるより環境を整え、子どもを見守る存在であることが継続の支えとなる
- 完璧じゃなくていい。続けること、やった単語を数えることが未来への自信につながる

少しずつでも習慣化していき、確かな力が身につくことを信じて親は見守っていきましょう!See you! 👋
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