【朝ごはん食べない問題】ちゃんとしたママになれない…と思ったあなたへ

毎朝バタバタと支度をする中で、用意した朝ごはんにほとんど手をつけずに「行ってきます!」と駆けていく我が子を見て、「学校で元気にやっていけるのかな…」って不安に思ったことはありませんか?

パパ先生
パパ先生

実際、うちも用意した朝ごはんを全然食べてくれない日が続いたんです。妻が「ちゃんと食べさせなきゃ」って必死になるあまり、気分の悪い朝になってしまいました。

悩めるママ
悩めるママ

まさに今の私です!「せっかく作ったのに!」とイライラしたりして…

パパ先生
パパ先生

でも、あるとき気づいたんです。娘は朝ごはんをほとんど食べなくても、学校では元気いっぱいに過ごしているし、バナナやフルーツなら食べられていた。それで「あ、これで十分なんだ」って思えるようになったら、朝のイライラが激減したんです。

実際、文部科学省の調査でも朝食を食べない子どもは一定数いて、あなただけの問題じゃないんです。忙しい朝でも、できる範囲で子どもの体と心を支える一歩は、実はもう踏み出せているんです。

この記事では、科学的根拠も交えながら、そんな不安をやわらげる視点と、無理のない工夫をご紹介します。読み終わる頃には、「私、これでいいんだ」って思えて、子どもと穏やかな朝時間を過ごすヒントが見つかるはずです。そして何より、他の家庭と比べて落ち込むことから解放されて、自分らしい子育てに自信を持てるようになりますよ。


「朝ごはんを食べないとよくない」って本当?

最初に、多くのママが気になっているであろう疑問に答えていきますね。「朝ごはんを食べないと子どもの成長や学力に本当に影響するの?」という点です。

学力や集中力への影響は?

農林水産省が公表している文部科学省「令和元年度全国学力・学習状況調査」の結果によると、毎日朝食を食べる子供ほど、学力調査の平均正答率が高い傾向にあることが確認されています。

でも、ここで大切なのは「傾向にある」という部分です。つまり、朝ごはんを食べないからといって必ずしも学力が低くなるわけではないということなんです。

パパ先生
パパ先生

実際、私が教員として接してきた子どもたちの中にも、朝ごはんをあまり食べないけれど集中力があって成績も良い子はいました。大切なのは「個人差がある」ということを理解することです。

なぜ朝ごはんが集中力に関係するかというと、脳のエネルギー源であるブドウ糖が関係しています。夜寝ている間に消費されたエネルギーを朝食で補うことで、午前中の活動に必要な集中力を保てるというメカニズムです。

でも、これも「絶対」ではありません。子どもによっては前夜の夕食がしっかり消化されていて、朝は軽めでも十分な場合もあるんです。

メンタル・行動面にも影響が

静岡県立大学の研究では、家族と一緒に朝食を摂る頻度が低い子どもはメンタルヘルス上の問題が多い可能性が示されています。

ただし、ここでポイントなのは「家族と一緒に」という部分です。朝食を食べること自体よりも、家族との時間や関わりの方が重要かもしれません。

この研究結果を見て「うちは一人で食べさせてる…」と心配になった方へ: 平日の朝は忙しくて一緒に食べられなくても、週末だけでも家族みんなでゆっくり朝ごはんを食べる時間を作れば大丈夫です。完璧を求めすぎないことが大切ですよ。


そう言われてしまうと「やっぱり無理矢理でも朝ごはんを食べさせないと!」と変なプレッシャーを感じてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。実際それらは一つのデータであり、「絶対にそうなる」ということではありません。完璧にいかないのが育児です。

実際には、「週のうち半分以上食べられればいい」「一口でも食べたならOK」「コンビニやスーパーの惣菜パンでもOK」という考え方でなんら問題ないと考えています。

パパ先生
パパ先生

私がよく保護者の方にお伝えするのは、「朝ごはんは毎日のマラソンではなく、長期的な健康づくり」だということです。1日や2日食べなくても、長い目で見て食べる習慣があれば十分なんです。


なぜ子どもは朝ごはんを食べたがらないの?

さて、今度は「なぜうちの子は朝ごはんを食べてくれないの?」という疑問について考えてみましょう。理由がわかれば、対策も立てやすくなりますからね。

「おなかすいてない」「眠い」

子どもが朝食を食べたがらない主な理由は、「時間がない」「食欲がわかない」というもので、これには不規則な生活リズムや、前夜遅い時間に食事を取ることが影響している場合が多いとされています。

でも、実はこれって大人でも同じですよね?朝起きてすぐにガッツリ食べられる人の方が少ないんじゃないでしょうか。

小学生の子どもの場合:

  • 胃腸が大人よりも未熟で、目覚めるのに時間がかかる
  • 体内時計がまだ完全に整っていない
  • 前日の疲れが残っている場合がある

3歳児の場合:

  • さらに胃腸が小さく、少量でも満足しやすい
  • 気分にムラがある時期
  • 遊びへの興味が食事よりも勝ることがある
年齢朝の食欲がない理由対策のヒント
3歳頃胃腸が小さい、気分のムラ少量から始める、好きなものを優先
小学生胃腸の目覚めが遅い、時間がない早めの起床、簡単メニュー

無理に食べさせようとすると逆効果

栄養士や小児心理の専門家も、「プレッシャーをかけすぎると、さらに食べなくなる」と指摘しています。

パパ先生
パパ先生

これ、本当にその通りなんです。うちでも「食べなさい!」と言えば言うほど、娘は頑なに食べなくなりました。でも、「食べても食べなくても大丈夫だよ」と言ったとたん、逆に「ちょっと食べてみる」と言い出したんです。

「食べない=親の責任」ではないのです。

これ、本当に大切なポイントです。SNSで見かける「完璧な朝ごはん」の写真と比べて落ち込む必要は全くありません。

もし「他の家庭はちゃんとしてるのに…」と思ってしまった方へ: インスタグラムで見かける素敵な朝ごはんの写真は、その家庭の「特別な日」かもしれません。毎日あんな風にできている家庭の方が珍しいですよ。現実は、みんなそれぞれ工夫しながら頑張っているんです。


忙しい朝でも大丈夫。できていることに目を向けて

ここからは、実践的なお話をしていきますね。でも「こうしなければならない」という話ではなく、「こんな考え方もあるよ」という提案として聞いてもらえればと思います。

たったこれだけでいい!ミニマム朝ごはん例

🍽 朝の”ミニマム朝ごはん”アイデア

パターンメニュー例準備時間栄養的なポイント
超簡単バナナ + 牛乳30秒糖質とタンパク質がとれる
和風冷凍焼きおにぎり + 味噌汁(インスタント)1分炭水化物中心、温かい汁物で満足感
洋風食パン + スライスチーズ1分手軽でタンパク質も補える
フルーツ重視ヨーグルト + フルーツ(カット済み冷凍)30秒乳製品と果物でさっぱり
シリアル派コーンフレーク + 牛乳30秒子どもが食べやすい、準備が楽
パパ先生
パパ先生

うちの場合、娘が幼稚園の頃はバナナと牛乳だけの日も多かったです。それでも元気に過ごしていたので、「これで十分なんだな」と思えるようになりました。

食べなかったとしても、”準備できた自分”を認めて

食べなくても、出しておくこと自体が生活リズムの土台になります。

「今日は食べなかった。でもちゃんと出せたからOK」―それだけで十分。

子どもが”食べられる日”は、案外急にやってくるものです。

実際にあった話: ある保護者の方から「3ヶ月間、毎朝パンを出しても食べなかったのに、ある日突然『これ美味しい!』と言って食べ始めた」という話を聞いたことがあります。継続することで、子どもの中にも「朝ごはんタイム」という意識が育っていたんですね。


無理しなくて大丈夫。

完璧じゃなくていい。

時間がなくても、怒らずに見守れた朝も、食べなかったけど一品だけ用意できた朝も、それは全部、「子どもを想う行動」です。

このままでいいのかな・・・と不安になることもあります。でも、その不安を責める理由にせず、”できたこと”に目を向けてほしいのです。

パパ先生
パパ先生

いろんな家庭のお子さんを見てきましたが、「完璧な朝ごはん」を食べている子が必ず元気で成績が良いわけではありませんでした。逆に、朝は軽めでも、家族の愛情をたっぷり感じて育った子の方が、生き生きしていることが多かったように思います。

少し話が脱線しますが… 私が担任をしていた時、ある生徒が「先生、うちの朝ごはんはいつもコンビニのパンなんです」と恥ずかしそうに話してくれたことがありました。でも、その子のお母さんは夜勤の仕事をしていて、朝は疲れているにも関わらず、毎朝必ずパンと牛乳を用意してくれていたんです。それって、十分すぎるほど「ちゃんとしたママ」だと思いませんか?


おわりに|”ちゃんとしたママ”って、なんだろう?

朝ごはんを「食べない子」に悩んだとき、「ちゃんとしたママ」かどうかを決めるのは、子どもが完食するかじゃありません。

  • 「食べる時間がなくても、出してあげよう」
  • 「食べなくても、また明日がある」

そう思えたら、それはもう立派な親です。

パパ先生
パパ先生

朝ごはんで悩んでいるあなたは、それだけ子どものことを真面目に考えている証拠です。その気持ちがあれば、きっと大丈夫。完璧を目指さず、「今日も家族みんなが無事に一日をスタートできた」ということを喜んでください。それが一番大切なことだと思います。See you! 👋


よくある質問(Q&A)

Q. 全く食べない日が続くけど大丈夫? → 医学的には、水分さえ取れていて、昼食をしっかり食べていれば深刻な問題ではないことが多いです。気になる場合は小児科での相談もおすすめです。

Q. 子どもが特定のものしか食べません… → 偏食傾向の子には「食べられるものを肯定しながら少しずつ広げる」のが基本です。一品でも栄養価のあるもの(牛乳・卵・豆製品など)が入っていればOK。

Q. 仕事があるので朝時間がありません → 前日の夜に準備できるもの(おにぎり、サンドイッチなど)や、温めるだけの冷凍食品を活用しましょう。手作りにこだわる必要はありません。

Q. 他の家庭と比べてしまいます → SNSや周りの情報は「その家庭の良い部分」だけが見えがちです。みんなそれぞれ工夫しながら頑張っています。比較よりも、自分の家庭のペースを大切にしてください。


関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました